http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%81%AE%E6%82%AA%E9%AD%94 ラプラスの悪魔(らぷらすのあくまLaplace's demon)とは、
主に物理学の分野で未来の決定性を論じる時に仮想される超越的存在である。
世界に存在する全ての原子の位置と運動量を知ることができるような、悪魔を考えよう。
古典物理学の成果によって、これらの原子の時間発展を計算することができる。
つまり、この悪魔はこの先世界がどのようになるかを完全に知ることができる。
これをラプラスの悪魔といい、ピエール=シモン・ラプラスが提唱した。
未来は、現在の状態によって既に決まっているという決定論の思想を端的に象徴する話である。
後に登場した量子力学により、原子の運動は確率的な挙動をすることが示され、
ラプラスの悪魔でさえも未来を完全に計算することはできないということになった。
また、情報処理の速度というものを考えて、たとえラプラスの悪魔が全原子の状態を把握していたとしても、
その1秒後の状態を予測するのに1秒以上かかったのでは
未来を知った事にはならないとする論議で決定論について考察することもある。
一方、エヴェレット解釈の立場を取れば、観測者も確率とは無縁であり、決定論的である。
その意味では、ラプラスの悪魔は古典的な意味とはまた別の意味で生き続けているとも考えられる。
頑張りによっては恋愛が成就するとも運命の相手なんかいないとも取れるな