【リバイバル】非処女は中古 Part4

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927恋する名無しさん
>>915>>923の話リアルだな。
まるで自分の過去かと思った。

29の時だったかな。
初めて一緒に遊びに行ったりする彼女≠ネ存在の子ができた。
21でショップ店員をしている子だった。
出会いは携帯のサイトでメル友から始まった。
会ったりする気はなかったんだがその子から「キャッチセールスに捕まって
事務所みたいなトコで帰してくれない、助けて!」とメールが来た。
俺は会った事もない子のために仕事も放り出しかけつけた。

それがきっかけになり彼女の方が熱をあげるカタチで付き合い始めた。
付き合って3ヶ月位で車の中でキスをした。俺には初めての事だった。
相手の子は俺がぎこちないキスをしたので気がついたんだろう。
「え!?初めて?」
俺は正直にすべて話した。
そうすると彼女は申し訳なさそうに
「前に一人だけ付き合って事がある。カラダも…」

俺は正直動揺した。そんな素振りは見せないつもりが顔に出たのかもしれない。
「昔の事やし気にせえへんよ」とは言ったが彼女の事を考えれば嘘でも
「何人かと経験がある」と言えばよかったと今になって思う。

彼女は多感な子だった。勘の鋭い子だった。だからこそ気を遣ってくれる子だった。
その件以来今までと何かが変わって行くのがわかった。
 それまでは年齢差を超えて対等な感じでボケに対して突っ込んだり
二人とも笑顔が絶えなかったのに彼女の態度が変わっていった。

「何で?」俺がしつこく問いただしてようやく口を開いた。
やはり過去に付き合っていた事を気にしていた。
俺のうわべだけの「気にしてないから」という言葉が
さらに彼女を追い詰めていく事になってしまった。
まるで暖められた氷が融けていくように。

今までケンカすらした事もなかったのにその件の事になるとギクシャクした。
週に一回は長電話をした。メールは毎日した。
長電話をする日だった。今日は彼女がかけてくる週だったのに電話がない。
不安だった。携帯にかけてもつながらない。
クルマで一時間の彼女のマンションに向かってる途中携帯が鳴った。

彼女からだったが声にならないような「ごめんね、ごめんね」と繰り返すだけ。
マンションの鍵はかかってなかった。彼女は手首を切っていた。
俺は本気で怒った。彼女の左頬を殴った。そしたら涙がボロボロあふれてきた。
彼女に初めて見せる涙だった。
幸い傷が浅かったので大事には至らなかったが、翌日彼女は病院の屋上から飛び降りた。

クリスマスにあげたスヌーピーのぬいぐるみに遺書らしきメモが差し込んであった。
「○○、2回も助けてくれてありがとう。アタシなんかのために泣いてくれてありがとう。
○○○は幸せ者です。○○にも幸せになってもらいたいなぁ。でもアタシにはどうしようも
ない事もあるよ。あのキスの後、次のデートもその次も手も繋がなくなっていったよね。
ごめんね。なんか悪いなぁって。なんとなく○○はアタシにガッカリしたんじゃないかなって。
そう思ったら悲しくなってきて。ごめんね。でも○○の事好きやし、別れたくないし、
○○が他の女の子好きになったりしたら悲しいやんか。アタシは過去に経験しておきながら
自分勝手やなぁと思うけどどうしようもないから…アタシが悪いから、全部。
○○が流してくれた涙、うれしかった。でもアタシはあの涙に応えられる資格ないよ。
○○のやさしさもらえる資格ないよ。
ふたつ願いがかなうんだったら、○○ともっと早く出会いたかった。
でも願い事はひとつだけだよね。だったら○○の幸せかな、なんてね。ハハ。」