僕はまだ恋もしたことの無いような者なのですがそれでもなんかいい話の
恋愛の小説の本とかを読んで
「あ、僕も書いてみたいなぁ」
と、思って書き始めた者なのですが何しろ経験不足でどんなことを書いていいのか
実のことを言うとあまりよくわからないです(特に感情が)
そこでここの皆様にぜひ貴重なご意見をいただきたいと思って立てたのですが・・・
ちなみに種類はあまり過激な恋ではないのでそちらの相談でお願いします
2 :
七八 ◆78/hbzWU0o :03/11/20 22:49
書きたいことがないのに、どうして「書こう」と思うのか不思議。
それでも書きたきゃ「恋って何だろう?」ってテーマにでもすれば?
3 :
かんちゅうはい ◆dPrcCHERRY :03/11/20 22:49
返って面白そう。
にゅうどん小説
案外、経験してしまうと書けなくなったりもするからねぇ。
妄想力は良いモチベーションだよ。
いえ…なんか素敵で・・・
それに実際何個か書いたことはあります。
でも何か違うなっていつも感じるんです。
何かが足りないなぁ、と思ったからこそ相談してみたんです
7 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/20 22:59
脳内恋愛最高
ミステリ作家だって、実際に人殺したりしてるわけじゃないでしょ。
まぁ、ああいうのにはあまり深い心理描写なんて少ないけども。
思うように想像すればいいんじゃないの。
>>9 もちろんそれはできる限りやるようにしていますがそのシチュエーションが
とくわからないのです。
なんとなくどきどきする、胸が張り裂けそうになる、とかそういうことくらいしか
明らかにわかるようなことしか知らないので。
11 :
ねこぢるうどん ◆aac.PYONG2 :03/11/20 23:11
じゃあとにかく、もっと具体的に限定してくれないと
答えようがない。
14 :
ねこぢるうどん ◆aac.PYONG2 :03/11/20 23:39
途中まで読んでみたけど・・・
もうすこし普通の設定で書いてみたらどう?
そのほうが読み手にとって想像しやすいし
共感できたりすると思う。ぴょん。
>>14 うーむ・・・でも一応この話の原作はもうノートのほうに書き下ろししちゃったますし
いまさらやめろといわれても・・・
それと普通のって言いますけど普通のシチュエーションが実はわからないから
こういうのを書いてるのかもしれませんね。
普通の設定ってどんな風に出会って出んな風に恋をすることなんでしょう?
とりあえず人物紹介だけ見て一言。
まずは背伸びせず、自分と同年代の話を書いたほうがいいと思うよ。
特にどうしても書きたいテーマが無いなら、なおさら。
テーマですか…
ま、まぁあることにはあるんですが…ははは、YAです。
だから大学生の設定なんです(汗
小説かあ、かっこいいなあ。
俺も書いてみたいんだけど、ネタが思い浮かばないっス。
まだ話の先が見えないので、君がどうしてこの設定にこだわるのかはわからないけど、
>>14さんの言う通り、普通の読者からしたら
ちょっと突飛でマンガチックなシチュエーションだと思う人が大半だろうね。
でもまあ、この先のストーリーの持って行きようによっては、それはそれでアリ、となるかもしれん。
ただ、何もいきなり冒頭から家族構成や、その経緯なんかをだらだらと細かく書く必要は無い。
読者を退屈がらせ、情報量の多さで混乱させてしまうだけだ。
そのへんは回想としてストーリー中に徐々に織り交ぜていったほうがいいんじゃないかな。
「なんで主人公とこの女性は一緒に住んでるんだ?」っていう疑問は、
読者を釣る「引き」にもなるしね。
極端なことを言えば、両親の名前とかは最後まで出さなくても話として成立するはず。
そして、これがいちばん大きな問題だと思うが、
恋愛小説で、いきなり最初から主人公とヒロインが両思いでくっついてて
しかもそれを地の文4行で片付けるというのはいくら何でもあんまりだ。
そのへんも、話の進行とともに徐々に見せていくべき。
何か足りないどころじゃなくて、恋愛の要素が根本的に欠けてるよ。
それを補うには結局、自分で体験するか、小説・映画・漫画なんかでいろいろ勉強するしかないだろうね。
具体的に、「○○○な状況ではどういう感じですか?」とか聞いてくれたら
答えることは出来るけど。
21 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/21 14:04
>>18 兄さんは生き方そのものが小説みたいなもの。
>>21さん
あれは人生のドラマチックな部分を掻い摘んで書いたものだから、
それでそう感じるだけだと思いますよ。
小説も書いてみようとした事があったけど、一行も書けませんでした。
日記とは全然違うもんなんですね、小説ってのは。
23 :
ねこぢるうどん ◆aac.PYONG2 :03/11/22 18:05
日記ならねこぢるも書いてるよー
>>20 その前の話も本当はあったのですがその原作の本、なくしちゃいまして(泣
25 :
かんちゅうはい ◆dPrcCHERRY :03/11/23 14:26
世界の中心で(ryとかどんな人が読むんだろう。
26 :
ねこぢるうどん ◆aac.PYONG2 :03/11/23 16:36
ねこぢるみたいな人が読みました。
27 :
かんちゅうはい ◆dPrcCHERRY :03/11/23 16:40
どんな内容なの?
28 :
ねこぢるうどん ◆aac.PYONG2 :03/11/23 16:47
最愛の恋人を亡くしていろいろ考える話だよ。
「[喪失感]から始まる魂の彷徨の物語」だって。
29 :
かんちゅうはい ◆dPrcCHERRY :03/11/23 17:00
( ´_ゝ`)フーン
30 :
ねこぢるうどん ◆aac.PYONG2 :03/11/23 17:01
べつにおすすめではないよ。
31 :
かんちゅうはい ◆dPrcCHERRY :03/11/23 17:05
チーズは何処へ(ryの方が面白そう。
32 :
ねこぢるうどん ◆aac.PYONG2 :03/11/23 17:17
それは読んだことないなー
かんちゅ 読んでみてよ。
おもしろかったら読む。
33 :
かんちゅうはい ◆dPrcCHERRY :03/11/23 17:24
じゃあ図書館で探してみるよ。
34 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/24 10:43
映画 恋愛小説家でも、見たらいい
>>24つづき
それに何かそういうのも新鮮でいいかなぁと思ったんで・・・
君たちはどの程度の努力をしているんだ!?
組織や政治のせいにしても何も始まらないんだよ!
まずお前たちが努力するんだ!!そして、自分を見つめるんだ!!
聞きたいんですが普通男の人と女の人の献花(喧嘩)ってどんなのありますか?
浮気とか以外に
38 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/26 16:48
ふたりの記念日を片方が忘れたとか。
たとえば誕生日とか結婚記念日とかですか?
君たちはどの程度の努力をしているんだ!?
組織や政治のせいにしても何も始まらないんだよ!
まずお前たちが努力するんだ!!そして、自分を見つめるんだ!!
43 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/29 00:50
どうしてそんなことするの?
私のこと嫌いなの?
私はこんなに好きなのに。
世界で一番好きなのに。
私が憎いの?
私がダメな女だから?それでもいい、私はあなたについていく。
44 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/29 00:52
彼と出会ったのはいつだったろう。17歳の春だったっけ。すごくなれなれしく話し
かけられた記憶がある。
「幸恵ちゃん。一緒に帰らない?」
軽い、なんでこんなになれなれしく話かけられるんだろう。
こういうタイプの男の人は大嫌いだ。
「いいです、けっこうです。」
「ちぇ」
彼は残念そうに、下を向く。
昔から男の人に免疫が無かった私としては、今の環境が苦痛だった。工業高校を選ん
だばっかりに、周りは男だらけ、この人みたいに女と見れば話しかけて来る人もいる
。
(失敗したなー)
もちろん女の子の友達もできた。しかしどうしても溶け込むことができない。私の内
気な性格が災いしてるのかな。
45 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/29 00:53
彼が去った後、友達の麻紀ちゃんが話しかけてきた
「ねぇねぇ幸恵、武志となにはなしてたの?」
「ん?なんか一緒に帰ろうとかいわれたよ」「まじで?で?」
「断ったよ、全然知らない人だし。」
「そか、でも気をつけなよ」
「なんで?」
聞くと麻紀ちゃんは急に小声になった
「あいつ、ここだけの話、タラシだから」
タラシ?聞きなれない単語が出てきた。
意味はわからないが、あまりいい言葉ではなさそうだ。
「ふーん」
わかったようなわからないような返事をする私。
それにしても、女というのはどうしてこう世間話が、というより陰口が好きなのだろ
う。
私はいやだった。
なおも、麻紀ちゃんは口をひらく。
「美紀ちゃんもあいつと付き合ってたんだけど」
美紀ちゃん、クラスでもおとなしく目立たないが、かわいらしい子である。
「捨てられたんだって。女はおまえだけじゃ無いから、別れるっていわれたって。美
紀ちゃん泣いてたよ」
「へぇー、美紀ちゃんかわいそう。」
私はこのとき、はじめてタラシの意味がわかった。
とにかく、武志という男とは関わり合いにならない方がよさそうだ
46 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/29 00:53
勢いで書いてみますた(・∀・)
47 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/29 01:01
武志と言う男はすごくしつこい。
あまりにもしつこいので、メールアドレスを
ついつい教えてしまった。
私は押しに弱いタイプなのだ。というより、断りきれないタイプといったほうがいいか。
それからというもの、毎日のようにメールが来る。
「幸恵ちゃん!今何してた?」
「幸恵ちゃん!ハバイトつらいよ〜」
「幸恵ちゃんって可愛いよね〜。俺惚れそうだよ」
「幸恵ちゃんの目ってすきとおってるんだよね、吸い込まれそう」
私は、そのメールにいちいち返事を返していた。
なぜか、嫌な気はしなくなってきた。
うん。褒められるのは、照れるけど、悪い気はしないから。
なにか、初めて、心が通じ合える友達になれそうな気がしたから。
(いい人なんだ)
それがわかったので、悪いうわさも聞き流すようにした。
(女の子のうわさなんて根も葉もないものなんだから。)
そして、メール交換をはじめて3週間後、彼は告白してきた。+
48 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/29 01:08
私は断った。
「まだ、貴方のことが良くわからないの。」
「そっか、じゃあ、今度遊んで?それならいいでしょ?」
私は少し考えた挙句OKした。
「じゃあ今週の日曜ね!」
彼はすごい笑顔で喜んでいた。
なぜか私にはそれがまぶしく見えていた。
無邪気な少年のような笑顔。
きっと心がきれいなのだろう。
この人と付き合ったら、私も少しは明るくなれるかな。。
麻紀ちゃんがやってきた。
「幸恵〜、武志と仲良さそうじゃん。やばいって。」
「え〜、彼いい人だよ。」
「知らないよ、好きあったりしないでしょうね。」
「まさかー」
私はそう答えたが、実際どうなるかわからない。
少しずつ彼に引かれていく自分に気づいていたから。
そして、日曜日がやってきた。
49 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/29 01:19
私は、できる限りのおしゃれをして、待ち合わせ場所へときた。
お化粧もちょっぴりチャレンジしてみた。
彼はまだ来ていない。
待ってる間ドキドキしっぱなしだった。
良く考えたら、私にとって初めてのデートだった。
「ごめん、まった?」
振り向くと、彼がいた。
かっこいい。。。
襟を立てたジャケットを羽織って、レザーのパンツを着こなしている。
私も一生懸命おしゃれしたつもりだったんだけど、浮いちゃうかも。
彼は、そんなこと気にもとめずに
「いこっ!」
と私を促した。
デートはすごく楽しかった。
彼は色んなショップをしってたし、食べるところも知っていた。
街になんてほとんどでたことのない私にとってはすごく新鮮だった。
「ここがSHI○Sだよ。レディースもあるから俺がみたててあげようか?」
彼が、すごく頼もしく見えた。
当たりが薄暗くなってきた。
私たちは、駅前のベンチで、ぼんやり街並みを眺めていた。
(ちょっと疲れちゃった)
「ふぅ〜」
息をついた私の頭をポンポンなでる彼。
(大きい手・・・・)
私はもう彼に惹かれていた。
だから、彼がそこで、「付き合おう」っていってくれたときもうれしくて
すぐOKしてしまったのだ。
これが悪夢の始まりだとも知らずに ・・・・・
50 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/29 01:20
つかれた。一気に書きすぎた(;・∀・)
51 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/29 01:23
一休みしよう。
凄いですねー
何かさらさらと現状がわかるって言うか何って言うか・・・
何か続きが気になりますねぇ(^u^)
53 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/29 01:30
何せノンフィクションですから(;・∀・)
実際に、ぼくのモトカノが以前体験した悲惨な恋のプロローグを
別れた記念に書いてしまいますた。
ちなみに藤嬢人物は仮名ですが(;・∀・)
え?!マジですか?!
55 :
◆Ex1nPRyZ2. :03/11/29 01:33
マジです。
じゃなきゃこんなにさらさら書けません。
構想なんてしてないんですから(;・∀・)
鳥つけました。
でもそれを構想してさらさらと書くのが凄いですね
57 :
◆Ex1nPRyZ2. :03/11/29 01:38
物語だと良くありがちな展開なんだけど、
リアルでみるとほんとに痛々しくて、目を覆いたくなるような。
それでもって、人間の感情の複雑さに考えさせられるような。
そんなお話なんですよ。
よくわからんな(;・∀・)
何かわかります
すっごく痛い内容とかって小説や物語とかだとネタとして扱われるけど
実際に起こったら本当に目を覆いたくなりますからね
59 :
◆Ex1nPRyZ2. :03/11/29 01:40
うーん、実際はモトカノからきいた話に肉付けしただけだからなぁ。
ま、自分が経験した話より、人から聞いた話のほうが活字にはしやすいですね。
でも、女の子の一人称なんて初めてだからちょっとはずいわ。。。
それでも僕の書く男から見た一人称の小説に比べれば表現はずっと豊かだと思います
61 :
◆Ex1nPRyZ2. :03/11/29 01:44
そうそう、現実に起こりえない、そうおもってるから小説として読めるけど。
事実は小説より奇なりとは言うけれど、本当に、その話を聞いたときにはやるせない
思いにかられました。放心しました。
痛いですな・・・そういう話を聞くと。
心が痛くなります(本当にふるえが止まらなくなる時があります)
63 :
◆Ex1nPRyZ2. :03/11/29 01:48
あー、ぼくは言葉で飾るのが嫌いなんですよ。
できるだけ、ストレートに、でも情景を想像できるような
そんな文章が好きなもんで。話し言葉風にして書きますね。
ただ、日本語の文法が苦手なもんで、そこらへんは勉強中ですが。
僕はその話し言葉風の書き方ができないんですよ。
主人公の目からとおした情景と周りから見た情景をどうしてもごっちゃ混ぜになっちゃうんですよ
65 :
◆Ex1nPRyZ2. :03/11/29 01:50
ほんと、涙止まりませんでしたよ。
何が起こったのかは、ネタばれになるので言わないですが、
なんで、自分が力になれなかったんだろうと、己の無力さを感じました。
その頃もしその彼女さんと出会っていたらどうしたと思いますか?
67 :
◆Ex1nPRyZ2. :03/11/29 01:54
ぼくは逆に、ボキャブラリーが乏しいので情景を比喩することが
できないんですよ。
小説とか実はあんまり読んでないので(;・∀・)
ただ、夢を良く見る体質なので、いろいろな情景が頭の中に浮かんでくるのですが
活字にあらわせず、結局、誰かの視点で書くしかない。
68 :
◆Ex1nPRyZ2. :03/11/29 01:56
何もできなかっただろうな。
彼女には「俺が守ってあげたのに」
とか行ってましたが、結局口だけ。
人間なんてそんなもんかもね。
こんどそう言う題材で書いてみたいな。。。
僕も実のことを言うと村山由佳さんの小説しか読んだことがありません
それでもやっぱり何か書きたい、と言う気持ちがわいてくるんですからあの人の
小説は僕にとってかなり影響を与えられましたね
人間はそんなもんですよ
肝心な時に何もできない、そんなことは当たり前ですよ
心って言うのは難しいですよねー
そういえばまた書きたいって言ってますがWeb上で公開とかしてるんですか?
71 :
◆Ex1nPRyZ2. :03/11/29 02:04
そですか。
俺は冴木忍の影響をうけて、ファンタジーものに惹かれて
そう言う類いのものを書いていたんですが
話を大きくしすぎて、収拾つかなくなり、打ち切りました。
楽しみにしていた友達には悪いことしましたが、
先の見えない話を書いていくのには限界があることに気づきました。
でも、今、再構成して、再び活字におこそうかと考えてます。
今の作風はしいて言うならサウンドノベル、かまいたちの夜に影響受けてます。
72 :
◆Ex1nPRyZ2. :03/11/29 02:06
WEBには公開してません。
趣味で、メモ帳で書いて、友達に配信するくらいです。
公開したって読まれないし(;・∀・)
サウンドノベルですか・・・
話に収集がつかなくなったんですか。
僕はあらかじめ原作をノートとかに書いてからweb上に公開しますが・・・
かまいたちの夜、チュンソフトですか。
いいですねー、僕はシレンが好きなんですけどね
いますごく眠くて・・・スミマセン、落ちます。お疲れ様ですー
74 :
◆Ex1nPRyZ2. :03/11/29 02:08
( ^ー゜)ノバイバイ
またこんど話しましょう(^u^)/~
76 :
みかん( ☆ ´ ー ` ☆ ) ◆PpNattILVM :03/11/29 10:37
とりあえず類語辞典は持っておくべ。
77 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/29 18:29
◆Ex1nPRyZ2さん
展開の仕方がうまい!
もうすこし女の子の心の葛藤を描いてほしいな。
もっと読みたい。
78 :
◆Ex1nPRyZ2. :03/11/29 21:03
うん。書きたいんだが、なんか鬱になってきてしまって(;・∀・)
79 :
◆Ex1nPRyZ2. :03/11/29 21:30
>風来氏
おぬしのページの小説見ましたが、リアリティがないぞ?
たとえば、うまいコーヒーを飲んで、あそこまで驚愕する
人物が、いるだろうか。
あと、背景描写がたまにくどいです。
がんば。
人のこといえる立場ではない初心者の戯言ですので
聞き流してくだされ。
80 :
◆Ex1nPRyZ2. :03/11/29 21:47
彼と付き合い始めてから、私は毎日が楽しくてしょうがなかった。
毎日一緒に学校いったり、帰ったりしたし。
雨が降りそうなとき、私が傘を忘れてきても、ちゃぁんと彼が持ってきてくれた。
やさしくて、カッコ良くて、友達思いで。私にとって自慢の恋人だった。
私が、幸せなのを見て麻紀も何も言わなくなった。
彼が、噂みたいな悪い人じゃないってわかってくれたのだろう。
時を重ねるうちに、私の思いはどんどん深まっていた。
彼が、バイトの日も、終わる時間が、待ち遠しくて、時間になったらすぐ電話してた。
彼の声が聴けないと不安だったし、彼の声が聴けると安心する。
それぐらい、彼は私の中で大きな存在になっていったのだ。
ある日、彼がいった。
「幸恵、ほんとに俺でいいの?」
「何言ってるの?突然。」
「いや、なんか不安になってさ。」
「不安になんてならなくていいよ。ずっと武志のこと好きでいるからね。」
そう、永遠だと思っていた。
この思いはずっと、お互いに色あせることなく、続くと思っていた。
大丈夫。私たちは、ずっといっしょにいられる。
その夜、私の携帯がなった。
「麻紀だ。。。」
81 :
◆Ex1nPRyZ2. :03/11/29 21:48
( ゚Д゚)y−〜〜
>>79ありがとうございます。参考にさせていただきます
やっぱり難しいですね。自分で考えてそれを書くっていうのは
>>79 一つ言い忘れた・・・
一応僕の小説はありえない設定にできるだけしてます(本当にあったらどうしよ・・・)
なので、何があっても一応OK、ということで(^u^;)
途中で読む気しなくなった。
おれも「リアリティ」の無さを指摘したい。
何でもOKであっても、そこにはリアリティ持たせるための
説得力ある何かが必要だと思う。
>>84 なるほど・・・
参考にどんなことをやったらいいと思いますか?
86 :
みかん( ☆ ´ ー ` ☆ ) ◆PpNattILVM :03/11/29 23:41
一人称の小説はたいへんなんだべ。
なっちには、リアリティのなさより、語り手のまずさ
(語彙とか読者への説明のしかたにおいて)が気になる。
「こいつは牧の下巫女、19歳の僕の妹だ。」
の前に、
「まずは僕が2歳、巫女が生まれてすぐに僕の母さんは死んだ。」
が来るところは、僕(語り手)の不注意。
なるほど・・・
でも実のこというとそのシーン、結構迷ったんです、最初に書いてしまおうか
後から別に書こうか、ということでなんですけどね
88 :
みかん( ☆ ´ ー ` ☆ ) ◆PpNattILVM :03/11/30 00:17
>>87 ちゃんと読み返すべ。
あと、文章が、美少女ゲームやドラマのノベライズ本っぽい仕上がり。
心理や情景の描写がなさすぎだべ。
89 :
◆Ex1nPRyZ2. :03/11/30 00:53
なっちさいきんそんなに太ってないぞ?
>>88 そうなんですか?!
自分では普通に、という感じにやってたんですが・・・
心理や情景の描写は多分ここの作品ではあんまり出てこないと思います
ただそこは僕も気にしていたところなんで今書いてる2作目の原作では
心理や情景の描写を大切にしようと努力しています
(多分一作目よりはかなりいいかと…)
91 :
みかん( ☆ ´ ー ` ☆ ) ◆PpNattILVM :03/11/30 02:24
>>90 普通に書くから、読み手(なっち)の心には残らない。
ありきたりの文章にしか思えないわけで。
たとえば、コーヒーのおいしさがちっとも伝わってこない。
単に「やばい、マジでうまいぞ」「味も香りも申し分ない」と書くのは、
コーヒーに無知な人にだってできるべ。
うるさい人なら、どんなコーヒーで、どんな味、香りなのか、言うはずなんだべ。
>>91 やるからには中途半端はイカン!
って言うことですね、なるほど・・・
93 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/30 13:22
◆Ex1nPRyZ2.さんの続きが気になるー。
風来さんも頑張ってねー。
94 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/30 13:34
風来さんのサイト、いいな。
無駄に変なスクリプト使ってないし。
強制MIDIもないし。
いい意味で、下手でも上手でもないイラストも好感持てる。
これから作品の質を上げていく過程が楽しみ。
>>94 そんなに褒め称えられたのは初めてです。
94さんありがとう
文芸部の大学生的にも風来さん応援してますよー
散々言われているリアリティの問題ですが、一番いい方法はやはり小さなコトでも実際に体験してスケッチしてみることだと思います。
私は愛煙家なもので小説中の小道具に煙草を使うことも多いのですが、必ず喫んだことのある銘柄にします。
それぞれ味も燃焼時間も違いますから。
例えばアークロイヤルをチェーンスモークするのもおかしいですし、ラッキーストライクで頭をすっきりさせるのもいただけません
97 :
◆Ex1nPRyZ2. :03/11/30 20:22
ほとんど、走り書きで、思いつきで書き始めたのだが
なんか完結させたくなってきたな。
もちっと待ってくれ。
98 :
◆Ex1nPRyZ2. :03/12/01 01:05
「幸恵・・・ちょっといい」
なにか、麻紀の声が重い。
「どうしたの?なんか深刻な話?」
「実はさ。言おうか言うまいか悩んでたんだけど」
「どうしたの?」
「実は、、、ね」
私は次の言葉をまった。
「わたしさ。武志に告白されたんだ。」
は?・・・・
「言ってることの意味がわかんないんだけど。。」
「武志が、幸恵と別れるから、付き合おうって。もちろん断ったけど」
麻紀の言ってることが理解できなかった。
麻紀がいうには、メールで視聴覚室に呼び出され、行くと
武志に後ろから抱きしめられて
「好きだ」
と耳元で言われたらしい。
私は、頭がパニックになっていた、でも、信じられなくてこういった
「嘘だ!信じないよ、私。」
「嘘じゃないよ。ほんとの話。」
「うそだうそだうそだうそだうそだ。」
壊れたオルゴールのように、同じ言葉を繰り返し、私は一方的に電話を切った。
次の日、麻紀は学校に来なかった。
>>96やはり百聞は一見にしかず、ですか。
色々研究しなきゃなぁ
>>98うむむぅ
続きが気になりますぅ!
100 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/12/02 21:15
age
101 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/12/03 15:15
風来さんの雰囲気も、◆Ex1nPRyZ2.さんの雰囲気も好き♪
両方の作品の完結を楽しみにしてますー。^^
おうえんありがと
俺も書いていいでつか?
既婚・リーマン・今後新しい恋をすることもないようなくたびれたおじさんですが・・・。
ん〜と、とりあえず始めちゃうんで、
風来さんと◆Ex1nPRyZ2.さんが書き溜めてる間の
中継ぎって言うか穴埋めって感じで気軽に読んでくださいな。
一
泥濘の中でのたうつような夢の後味から抜け出そうと、俺は煙草に火をつけた。部屋の
壁に掛けた俺の趣味じゃないデジタル時計は4:13という文字を表示している。別れた女が
まだこの家に半ば住み着いていた頃に買った物だ。どこにでもある安物だが、使い捨てと
いうわけでもない。
もう一度寝直そうとして電話機の伝言ランプが点滅しているのに気付いた。
ベッドに腰掛け、古い電話機の伝言ボタンを押すと合成された女の声が「3件です」と
告げ、テープが回り始める。一件目は繋がってすぐに切ったのだろう、受話器を置く音だ
けが録音されていた。二件目は設定した録音時間いっぱいまで無言のままだった。かすか
に聞き憶えのある音楽と息遣いが聞こえたような気がした。
3件目、もう聞く事も無いと思っていた女の声が再生された。長く伸びた煙草の灰が床
に落ちる。
「突然でごめんなさい。あなたに頼む事じゃないと思ったんだけど・・・。一度会って話
をしたいの。家の電話の番号は変えてないからあなたの都合のいい時に掛けてきてほしい
の」
それだけ言うと、あとはまた沈黙が続いた。一件あたりの録音時間いっぱいになって
テープが止まる。
俺はフィルターだけになって火の消えた煙草を灰皿に捨てると冷蔵庫からミネラルウ
ォーターを取り出し、ボトルに口をつけて一気に飲んだ。乾いていた肉体に水分が染み渡
っていく。
懐かしいと言えば懐かしいあの声。かつて俺に愛を囁き、そして次には残酷な言葉を投
げ掛け、もう二度と聞く事も無いだろうと思っていたあの声。遠い過去の出来事になってしまったと思っていた昔の記憶が甦り、軽い眩暈に襲われた。
今更、俺に何をさせるにせよ虫が良すぎる話じゃないか?
だが、気になった。いくら俺がお人好しだと思っているにせよ、素直にそれに応じる程
の馬鹿じゃない事もわかっているはずだ。
時計が5:00を示している。"都合のいい時"は永遠に来ないという事にしてしまおうと思
っていたが、好奇心のほうが頭をもたげてきた。携帯電話を取り出し、まだ消していなか
ったメモリを選んで発信ボタンを押す。呼び出し音5回で繋がった。
「俺だ」
途切れていた時の流れが繋がり、動き出した。
改行失敗・・・
よく見たら、スレタイからしてダメだよね。
恋をした事も無い者が書く
じゃねーのかな。
意味は通じてるから問題ないが。
>>103-107 おお!すばらしい。
ぜひとも書いてください。
参考にさせていただきますんで(あんまり僕のキャラは煙草はすわないけどね)
おっ、
>>1さんだ!
これからよろしく〜。
って、俺のはあんまり参考にならないと思うけど・・・。
ちなみに煙草に関してはとくに銘柄とか書いてないけど、
ハイライトとかセブンスターとかその辺の一般的な煙草を想像して貰えるといいかも。
俺は普段ハイライト吸ってます。今は何故かダビドフだけど・・・(w
二
二度寝の後、シャワーを浴びて寝汗を洗い流す。ジーンズに長袖のTシャツを身につけ
軽く柔軟体操をしてからコーヒーを淹れた。
Yahooでニュースを斜め読みしながら旨くも不味くもないコーヒーを飲む。相変わらず
宗教戦争と政治家の汚職、少年非行の記事ばかりだ。ジャーナリストっていうのは楽な仕
事だな、コピー&ペーストで固有名詞だけ変えればいいのだから。そんな事を考えている
と玄関ドアを開ける音が聞こえた。絵美子だ。そう言えば今日の昼に来ると言っていた。
「おはよ〜」
能天気な声が響く。俺は微笑み返すとまたYahooのニュースに目を戻した。
自分のしてきた事は忘れて相手を一方的に責め立てる。戦争の始まりと恋の終わりはど
こか似ている。そんな事を考えていると頬を突付かれた。
「何か面白いニュースでもあった? 」
絵美子がノートPCの液晶を覗き込んでいる。
「別に」
そう答えて俺は絵美子の分のコーヒーを淹れる為に席を立った。
「なんかメール来てるよ」
タスクトレイに常駐しているメーラーのアイコンがメールの着信を告げているらしい。
「受信して適当により分けておいてくれ」
絵美子は自称中級ハッカーで、ネットに接続された他人のパソコンからアドレス帳やオ
ンラインサービスのアカウントをちょろまかしては糊口をしのいでいる。俺を捨てたあの
女からのメールが届いているはずだが、隠してもどうせ見られるのはわかっている。
「いいの〜? 」
案の定、形だけ聞かれたが肩を竦めて応えた。
「なんか物凄いサイズのが届いてる〜。8メガバイトもあるよ〜」
多分あの女からのメールだろう。電話ではなかなか説明し辛いから詳しい事はメールで送
ると言っていた。
「受信に時間掛かりそうか? 」
俺が尋ねると絵美子は大げさな動きで何度も首を横に振った。ダイヤルアップ接続時代を
経験している世代としては大きなサイズのファイルの転送は煙草やトイレの時間だという
意識がいまだにある。それ以前にメールでそんなサイズのファイルを送る事自体信じられ
ない。
「しゅーりょー」
両手を挙げて大袈裟に告げる絵美子に俺はコーヒーを差し出す。やや冷めてしまった気
がするが、極端な猫舌の絵美子にはちょうど飲み頃だろう。子供のように両手でカップを
抱えて旨そうに飲んでいる。
俺はそれを横目で見ながら、恵美---俺を捨てた女からのメールを開いた。
「うわ、素人っぽ」
横で見ていた絵美子が声をあげる。確かに雑多なファイルが圧縮もせずに添付されてい
るのはあまりパソコンを使い慣れている人間のやる事ではない。
「なんなの〜?このメール」
興味津々で絵美子が聞く。一瞬本当の事を言わないでおこうかと迷ったが、正直に話す
事にした。
「昔の女からのメールだ。ちょっと面倒な事になってるらしい。それで俺に協力を求めて
きた」
絵美子は少し驚いたようだったが、別に取り乱すわけでもなく、ただいつもとは違った
落ち着いた口調で言った。
「綺麗な人だよね。髪の長い」
今度は俺が驚く番だった。絵美子は俺の表情を見てニヤリと不敵な笑みを浮かべた。
「ファイルは消してもMFTレコードがそのままって事は未練がある証拠かしら? 」
恵美の口調まで真似し始めるに及んで俺はだんだん気が滅入ってきた。このくたびれた
ノートPCがまだ新品だった頃、恵美が面白がって録音したWAVファイルでもサルベージし
たに違いない。
「全部知ってるのか? 」
俺は軽い眩暈を感じながら聞いた。
「うん。携帯からのメールとかも全部こっちに送ってもらってたしょ? 」
いつもの口調に戻って絵美子が答える。削除しても興味のある物は全部引っ張り出して
来やがる。まったく小動物みたいな奴だ。
「なら、話は早いな。正直言って迷ってるんだが・・・」
俺の歯切れの悪い返事に対して絵美子が畳み掛けるように言う。
「行ってあげなよ〜」
「いいのか? 」
「あたしは嫉妬とかしないしぃ〜、それに、ちゃんと終わりにしたいんでしょ? 」
全てお見通しって訳か。自称ハッカーは侮れないと苦笑しながら俺は絵美子の頭に手を
置いて撫でながら言った。
「わかったよ。すぐに片付ける。しかし、おまえはいつでも痛い所突きやがるな」
絵美子が満面の笑みを浮かべた。
今日はここまで。
用語とかわからないものが出てくるかもしれないけど、
適当にスルーするかぐぐるか聞くかしてくださいな(w
あ、設定とかあんまり書かないつもりだったけど、一個だけ。
絵美子(えみこ)
恵美(めぐみ)
です。
今気付いたんだけど読み違えると物凄く紛らわしい・・・。
いいじゃないですか
結構PCの拡張子やYahoo!をそんままだしてたりしてるのが結構面白かったりします。
でもなかなか描写とかが細かいんだけどあんまり余計なものが無いって言うのは凄いですね
お、
>>1さんサイト更新したね!
新章読ん前の章を読み返してちょっと思った事。
自分のスタイルに合わないと思ったらスルーしてちょ〜。
・あんまし台詞で情景を説明しようと思わないほうがいいかも。
・情景の説明に分量を割きすぎず、なるべく簡潔に書いてストーリーを先に進めるのも良いかも。
・文体にリズムを付けるような書き方をすると読み手がサラサラと読める文章になるかも。
そんな感じで。
とは言え
>>1さんのしっとりとしてぽわぽわっとした文体を磨いていく方向は悪くないと思うので
まあ、参考程度に。
俺のは乾きすぎてるから(w
>>119 僕の小説にもいいところはあるんですね。
今まで批判されまくってきたからなぁ(そのほうが勉強になるけど)
今書いてる奴は原稿が出来上がっちゃってるんで話をあんまり変えられないので
チョコチョコと変えるくらいしかできないんです
そこでなおせたらすごいなぁ…
121 :
名無しさん@ *u:03/12/08 00:20
>風来さん、
ヒントありがとう。早速、飛んできました。今日はもう遅いので、明日にでも読ませてもらいたいなって思ってます。
>>120 あ、あと思った事。
・一人称小説なのに神の視点で書いてないか? という事。
3人称の小説の手法が部分的にかぶってるぽいと感じたのよ。
あくまで主人公の視点で、って事忘れないようにしたら吉かも。
んで、俺のほうは続けます。
三
時計の文字が19:05を示している。恵美は24時間表示が嫌いだったな、と思い出しながら
俺の腕枕で眠っている絵美子の頭をそっと持ち上げて腕を引き抜く。絵美子の頭の下にそ
っと枕を押し込み起こさないようにベッドを降りた。絵美子の寝相が悪いせいで掛けてい
た毛布は足許で丸まっている。普段服を着ているとそれほど感じないが、こうして見ると
絵美子の細い体は女としてはまだ未発達だ。そのか細い体に広げた毛布をそっと掛けて軽
く頭をぽんぽんと叩いて俺は服を着始めた。
恵美から受け取った資料の大部分はPDAに移してある。俺の知らない男女が写った写真
のスキャン画像が数枚。ワード形式の論文らしきものが一つ。同じく論文らしいテキスト
ファイルが一つ。実行すると自分の分身をネットワーク上にばら撒き不特定多数にメール
送信するウィルスが一つ。
コートのポケットに無造作にPDAを突っ込み、玄関の鍵を掛けて駅へと向かう。待ち合
わせの場所まで車で行こうかと考えないでもなかったが、俺の中の警戒心がそれを押し止
めた。
町はクリスマス前でごった返していた。電車を何本か乗り継いで待ち合わせ場所の駅を
わざと乗り過ごして次の駅で戻る方向の電車に乗り目的の駅で降りた。恵美がストーカー
に付き纏われた時にこっそり跡をつけて通報した頃の教訓だ。追われる立場と追う立場の
違いはあるが。
指定された喫茶店は昔よく俺と恵美が使った店だ。寝惚けたようなマスターと、存在感
が希薄でいるのかいないのかわからないが、可愛くて小柄な女の子の二人だけでやってい
る店だ。
店に入ると客は一人もいなかった。昔からどうやって経営が成り立っているのか不思議
な店だったことを懐かしく思い出し、かつての俺と恵美の指定席だった席についた。
恵美との間だけで「幽霊ちゃん」と呼んでいた女の子が注文を取りに来た。店も変わっ
ていないが「幽霊ちゃん」もまったく変わっていなかった。俺はアメリカンコーヒーを注
文するとポケットからPDAを取り出して電源を入れ、恵美からのメールの本文を読み直し
始める。メールの内容は俺には良くわからない世界の話だったが、俺を捨てる原因になっ
た男に対する疑念が綴られているという事は俺にも理解できた。どうやら論文盗用事件な
るものが身近で起きており、その中心人物が木下というその男らしいという所まではなん
とかわかった。
そして、俺の全く知らない女が登場していた。どうやらこの件の被害者といったところ
だろう。そして、ワード文書とテキストファイルに目を通す。何かの論文らしく俺には書
いてある内容はいまいちよくわからなかったが、出てくる用語が似通っている事と署名が
「木下 光則」と「大城 典子」と、メールにも書かれている渦中の人物である事までは
確認できた。そして添付されてきた数枚の写真。証明写真のような真正面を向いた写真が
二枚。モアレが出ているから卒業アルバムか何かのスキャン画像だろう。あとは隠し撮り
のような若干ピントのボケた写真が数枚。こちらはホテルから出てくる男女を撮ったもの
だ。ボケてはいるが先程の写真の二人である事は間違い無い。
俺がもう一度メールを読み返していると、店のドアが開き恵美が入ってきた。この二年
の間に何があったのか、昔の面影はほとんど残っていなかった。昔は妖精じみた雰囲気を
漂わせていて透き通るような肌をしていたものだが、今はくすんだ肌を厚化粧で誤魔化し
ているのが一目でわかった。
「お久しぶり。ずいぶん変わったわね」
今日はここまで。
んじゃ、
>>1さんもがんばってね。
>>126 おお、続きですね。
僕もがんばるから江口さんもがんばってくんちょ^^
そういえば江口さんって御自分のHPとか持っていらっしゃるのですか?
>>128 持ってないです。
他人のサイトはたまに作ったりするけど自分のはめんどい(w
表に日記置いてアカウントを消されないようにしてる
ファイル置き場みたいなのはいくつか持ってるけど。
130 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/12/11 21:46
test
俺は「あんた程じゃないさ」と喉元まで出掛かった言葉を飲み込んだ。
「で、俺に何をさせたい? 身辺調査なら興信所の仕事だし、事件にしたいなら警察に行く
がいい」
恵美が椅子に座って「幽霊ちゃん」に昔この店に来た時によく注文していたのと同じ、
けったいなハーブティを注文するのを待って俺は訊いた。じかに会ってみて恵美の話はど
こまで信用できるのだろうかと考え始めていた。今の恵美は俺を捨てた時とは別の意味で
信用ならない、何か胡散臭い雰囲気を漂わせている。
「実は、迷ってるの。真相を暴き立てて事件にしてあの人と私も完全に終わりになるのが
いいのか、それとも、真実を知って、それでもあの人と一緒にいたい気持ちを大事にした
いのか・・・。それとも何も知らないままでいるほうがいいのか・・・」
苦しそうにそう言った恵美の手は小刻みに震えていた。
「あの時の俺なら真実を知ってそんな奴とは切れろ、と言っただろうな」
恵美が俺を見つめる。昔俺を見ていた目とは違う全く知らない他人の目をしていた。
「今なら? 」
震える声で恵美が訊く。
「勝手にしろ」
俺はそう答えてぬるくなったコーヒーを飲み干した。恵美は厚化粧でも隠せないぐらい
蒼白になっている。目つきが虚ろだ。
「じゃあな」と言い捨てて席を立とうとした時、恵美がふらりと席を立ちブランド物のハ
ンドバッグを掴んで店内の化粧室へと向かった。なんとなく出鼻を挫かれた気分で俺は煙
草に火を点けてもう暫くだけ待つことにした。
「ごめんなさい」
そう言って恵美が戻ってきた。テーブルの上に置こうとした拍子にハンドバッグが倒れて
中身がこぼれ出た。恵美ははっとしてその中身をバッグに戻し、何事も無かったかのよう
に話を続けようとした。
「ちょっと取り乱してしまってごめんなさい。あなたしかこんな事頼める人が思い当たら
なかったから。とにかく何が起きてるかちょっと調べて欲しいの。それ次第で私のこれか
らの人生も変わってくるから。あなた、昔言ったでしょ? たとえ別れるような事があって
も困った事があったら力になるって。今がその時なの。約束は守って欲しいから」
そう一気に喋ったあと、恵美は大きく息をついた。俺はだんだんと気分が悪くなってき
ているところだった。バッグから転がり出た物の中には使ったばかりの注射器があったの
を見ていたし、明らかに恵美は今、何らかの薬物の影響下にある。
「わかったよ。調べてみるさ。ただ、あんたも約束は守ってくれ。落ち着いたらきちんと
全て話すって約束をな」
勢いに飲まれてしまったと悔やんでも仕方ないが、面倒な事に巻き込まれつつあるのは
間違い無い。それに、純粋な好奇心からこの件を探りたい気持ちもある。
「わかってるわ・・・。だからお願いよ」
そう言って恵美は満足げに微笑んだ。
ちょっと仕事が忙しくてあまり進まない・・・。
◆Ex1nPRyZ2.さんの続ききぼんぬ(w
結構進んでると思いますが
順調ですよ。江口さん
あぼーん
あぼーん
仕事忙しくてな。。俺も。
お2人ともご苦労様です
仕事忙しいと言いつつ何故かたまに暇なときはあるもので。
張り切って行ってみませう!w
四
恵美から現在わかっている限りの情報を聞き出していたら結局閉店時間になってしまっ
た。その間恵美は数回化粧室に行ったが、そのたびに薬を打っているようだった。
「ここに必要な物と少ないけど必要経費が入っているから」と恵美は俺に茶封筒を押し付
けて先に店を出て行った。
勘定を済ませて外に出ると、俺は周囲を見渡して一応尾行されていないか確認した。そ
の後面倒なルートを通って家まで帰る。なんだかこの件はかなりきな臭いし、用心するに
越した事は無い。意味も無くタクシーで駅と駅の間を移動して万が一の場合に備えた。
部屋に帰り着いたのは2時過ぎだった。せっかくの休日を恋人と過ごすはずが過去の亡
霊と出会ってしまった気分だった。ただ、救いなのは絵美子は既に起き出してきて自分の
マシンをHUBに繋いで勝手に遊んでいたという事だ。
「おかえり〜、どうだったぁ〜」
カタカタとキーボードを叩きながら陽気に叫ぶ。
「面倒な事になった」
恵美から受け取った封筒を開けて中を見る。札束と鍵が一つ入っていた。ざっと数える
と50万ぐらい。次に会ったときに返そうかどうか悩む額だ。
「ん〜、たしかに面倒そうな感じ・・・」
俺はベッドに横になるとPDAを取り出して電源を入れた。恵美の話を思い出すと気分が
悪くなる。
「で、何をすることになった〜? 」
絵美子がキーボードを叩きながら訊く。どうやら匿名掲示板でのレスの応酬に夢中になっ
ているらしい。
「人探しと身辺調査。俺は探偵じゃねえって言うのに」
実際、引き受けたもののどこから手をつけていいかわからなかった。恵美は木下という
男に貢ぐために研究もそっちのけで風俗店で働いているらしい。そしてヤク中。立派な物
理学者になる為に俺を捨てて同じ大学の研究者のもとに走ったけれど、今は生理学と薬学
の専門家になったというわけだ。そして、次々に優れた論文を発表していたかに見えたそ
の男には論文盗用の疑い。まったく立派なものだ。そして今回似通った論文を書いていた
二人のうち一人が失踪した。そのうえ失踪した女と恵美は学会で知り合って友人同士だっ
た。木下とその女、大城典子はとりあえず肉体関係にある。
「ドロドロしてんなぁ」
思わず口に出してもう一度封筒の中身をベッドの上にぶちまけてみた。薄汚い金が50万、
鍵が一本。恵美は木下がいない間にそっと作った合鍵だと言うが、いったい何の鍵だかわ
からない。そしてもう一度空になった封筒を逆さにして振ると、茶色い紙が一枚はみ出し
てきた。封筒と同じような紙だから見落としていたようだ。そこには几帳面そうな恵美の
字でびっしりと人名と大学名、電話番号が書いてあった。これが取っ掛かりになりそうだ。
恵美は何も言ってなかったけれど、以前に木下という男が論文を盗用した可能性のある研
究者のリストなのかもしれない。
江口さんが完結してからでいいやw
145 :
名無しさん@お腹いっぱい。:03/12/20 02:01
久々に小説を更新しましたよ
先週は結構忙しくてかけなかったもので・・・
よくよく考えたら最近忙しくてろくに小説も書いてないなぁ
>>144 俺のはいつ完結する事やら・・・w
とりあえず、続き行ってみます。
今日は昼頃起きたにもかかわらずなんとも言えない疲労感が襲ってきた。俺は封筒から
出した物をかき集めるとベッドサイドのテーブルに投げ出し、布団をかぶって眠りに就く
にした。絵美子が目ざとくそれに気付いてベッドに潜り込んでくる。俺の頬に顔を擦り付
けて甘え始める。
「うにゃ〜すりすりすり。寂しかったんだからぁ」
俺は中途半端に伸び始めた絵美子の黒髪を撫でながら謝る。もともとショートカットだ
ったのだが俺が長い髪が好きだと知って伸ばし始めた髪だ。
「すまない。話が長引いてしまってな」
「いいのいいの。寂しかっただけだから謝らなくていいの。今からいっぱいいいこいいこ
してくれればいいの」
そう言いつつ体を擦り付けて俺の股間に手を伸ばしてくる。
「おい・・・」
俺の股間の物は既に勃ち掛かけていた。
「口では嫌がっても体は正直じゃのう」
ふざけた口調で言いながらジッパーを下げて俺のジーンズを脱がし始める。それに応じ
て俺も絵美子の服に手を入れてまさぐり始めた。いつもと同じ夜が始まった。
五
絵美子と一緒に眠った後は何故だか寝覚めがいい。恵美と別れて以来ずっと2時間を切
っていた睡眠時間も最近は若干伸びた気がする。壁に掛かった恵美が置いて行ったデジタ
ル時計を見ると10:25を示していた。日曜のうちに少しは動いておかないと恵美から頼ま
れた調査が進まない事はわかっている。先延ばししたい気持ちと調査を進めなければとい
う気持ちの折り合いを付けて、少し情報を整理してみる事にした。闇雲に動いても時間の
無駄だ、と自分に言い聞かせる。
テーブルの上に資料をひろげPCを起動してエディタを立ち上げる。要点を箇条書きにし
てみれば考えが纏まるだろうと思ったからだ。
・論文盗用
・行方不明
・二股
・ヒモ
そこまで列挙して、なんだか馬鹿馬鹿しくなった。考えなくても答えは出ている。俺は
プリントアウトした写真に写っている不細工な男の額を指差し、言った。
「謎は全て解けた。犯人はおまえだ!」
数年前人気があったアニメの主人公のような口調で言ってみて苦笑する。
「だいたい俺は"大学しか出てない"馬鹿だからこんな難しい事はわかりませんよ」
独り言を言ったつもりだったが後ろから絵美子の声が響く。
「あたしは中卒無職引き篭もりで〜す」
珍しく早起きしたらしい。ベッドの上で伸びをして大きな欠伸をする。床に散らばった
服を身に着けると歩み寄って俺の頭に抱き付く。
物凄くキリの悪いところで今日はここまで(w
君たちはどの程度の努力をしているんだ!?
組織や政治のせいにしても何も始まらないんだよ!
まずお前たちが努力するんだ!!そして、自分を見つめるんだ!!
君たちはどの程度の努力をしているんだ!?
組織や政治のせいにしても何も始まらないんだよ!
まずお前たちが努力するんだ!!そして、自分を見つめるんだ!!
君たちはどの程度の努力をしているんだ!?
組織や政治のせいにしても何も始まらないんだよ!
まずお前たちが努力するんだ!!そして、自分を見つめるんだ!!
結構きてなかったからこのスレのこっているか心配だったけど…よかった
結構荒らしが増えてますね(しかも同じ日)
>>154 多分スクリプト荒らしだと思われ。
んで、新年明けましておめでとう。
諸事情あって今小説のほうは中断してます。
今夜ぐらいに再開できるかな? という感じで。
諸事情については書くと俺の正体(と言うほどでもないけど別ハン)がばれるので
一応秘密という事にしておきます。
・・・まあ、年末にちょっと怪我したんよ。
157 :
恋する名無しさん:04/01/12 01:05
下でこそこそ(・∀・) イクナイ
だからといってあげることはないかと・・・
やばい、ここに書く回数ドンドン減ってる…
来なくなった人がいぱーい
保守
161 :
美少女ダイスキオタク:04/03/19 14:00
おう。結構、面白いな。俺も恋愛経験ないけど、アマ作家だ。
保守
test
?
166 :
恋する名無しさん:04/08/18 02:12
続きは。。。
4ヶ月ぶりだなぁ
相変わらずこのスレ覇気がねぇ…
168 :
恋する名無しさん:04/09/12 06:29:32
上げてやるイヒ
誰だっけか忘れたけどこんなことを書いてるのを見たんだ。
「つまらない文章しか書けぬのは、筆者がつまらない人間だからです」
俺も小説を書きたいって気持ちは分かるから、こんなよく分からない
スレで話すけど、恋愛のことが上手く表現できないのなら
自分自身がまず恋愛の経験をするのが一番だと思う。その主観と
思い入れこそがインスピレーションと意欲に繋がる。
そうでなければとっかかりがつかめるまで恋愛をテーマにした小説を
読みまくって何かを感じ取るしかないと思う。