不完全恐怖症       

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2泉@Atelophobia ◆XYOwaIng

しかし本能の最終形、夢、大きな欲求を満たすと言うことは、
多大な努力、労力、マイナス感情を経て得る物。
結局は、課程の上で不完全なのである。
人間千差万別とは良く言ったものだ。
多くの人間の物の考え方は、酷似は在れども一致は無い。
その中で、一番「完全」と言う形に近い者は、
いわゆるポジティブシンキングを持つ者。
不完全さえ、完全への課程と飲み込み、
どんな不幸も三日経てば飲み込み、それを強さに変える者。
元々人生とは、多くの人間が夢を持つが結局叶わず、
義務や世間体や道徳や金や現実に追い回され、
一個人とはどのように小さく脆い存在である事か。
誰もが認める完全など、一握りの物である。
大切なのは「完全」と言う名の万人が認める事実より、
自らの目で見え心と言うフィルタを通じて感じる「完全」の方が
手を伸ばしても届かぬ雲より余程現実的である。
大切なのは心、考え方、つまりはフィルター。
そのフィルター、ポジティブシンキングの持ち主が、
一番完全の味を知っている物だと思う。
しかし、私の場合は自らの多くにコンプレックスを持つ。
それは、自己を高めるための物。
掴めない雲、万人の認める完全をいつか掴みたいと思う。
それまでは、不完全恐怖症でいたいと思う。
その場所が、存在せずとも。

atelophobia
【名】 不完全恐怖(症)、不完全嫌い、不完全嫌忌症