両手錠の女生徒ひかれ死亡、車外に落とされる? 中国道
24日午後10時35分ごろ、神戸市北区長尾町宅原の中国自動車道下り線の路肩に若い女性が倒れているのを、走行中の車の運転手が見つけ、携帯電話で110番通報した。頭の骨などが折れており、約4時間半後に死亡した。別の運転手が、直前にトラックにはねられるのを見ていたが、兵庫県警は、女性が裸足だったことや、傷の状況などから、車から突き落とされた後にトラックにはねられた疑いがあるとみて、殺人とひき逃げ容疑で捜査を始めた。
調べによると、女性は、家出人捜索願の出ていた大阪市内の中学1年生(12)。紺色の半そでシャツに花柄のズボン姿だった。似た女性が同日午後9時ごろ、大阪府吹田市内で目撃されている。頭の傷は事故によるものではなく、両手首には手錠がかけられていた。足の骨も折れていたが、トラックにはねられた際の傷とみられる。
県警によると、女生徒は23日昼から家を出ており、24日夕、家族から警察に捜索願が出ていた。県警は、女生徒が何者かに拉致されるか誘われるかして車に乗せられ、現場付近を走行中に突き落とされるか、逃げようとして飛び降りた可能性があると見ている。
現場は片側3車線あり、最初の通報者は、女生徒が最も左側の車線に、道路と直角に倒れているのを目撃していた。県警の高速道路交通警察隊員が到着した時には、路肩付近に道路と平行に倒れていたといい、複数の車にひき逃げされた可能性があるという。
現場は、中国自動車道の神戸ジャンクションから北西へ約2キロのところで、丘陵地帯の雑木林の中を緩やかなカーブが通っている。(11:54)
http://www.asahi.com/national/update/0725/011.html