吉原のティアラについて語ろう

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56名無しさん
★リセットできない日本 週のはじめに考える

 政権交代から三年目の夏を迎えました。あれから日本はリセットできたでしょうか。
原発再稼働や消費税問題をみると、何も変わっていないどころか…。

 二〇〇九年八月の総選挙で長く続いた自民党政権から民主党政権に代わったとき、
人々の間には「これで日本の政治が変わる」という期待感が盛り上がりました。
 民主党が掲げた「脱官僚・政治主導」と「地域主権」の旗は、たしかに新鮮に輝いて
いた。

 脱官僚に失敗した政権

 ところが三年たって、期待感は見事なまでに裏切られたというほかありません。たと
えば政治主導。国家戦略室を設けて担当大臣が官邸直結で国の大方針を詰めていくはず
でした。
 そのためには、まず官僚を動かす基盤となる根拠法を定める必要がありますが、いま
に至るも法律がありません。国家戦略室は「内閣総理大臣決定」という紙切れ一枚が設
置根拠なのです。
 その結果、いまでも担当大臣がいて議論はしていますが、官僚からみれば「おしゃべ
り会議」同然です。役所の都合がいいように結論を誘導して閣議決定してしまえば、実
際に予算を要求して政策を動かすのは相変わらず各省に委ねられています。

 そもそも役所の方針と異なる政策が出てきません。最近の日本再生戦略が典型です。
全部で百十九ページもありますが、具体的に記されたのは天下りの受け皿になる官民フ
ァンドの強化や新設ばかり。残りはほぼ官僚の作文です。