「留守」になる権利(@w荒

秋晴れ。新しいブーツをはいて、足取りも軽く家を出る(@w荒
自分でも今日は機嫌がいいと思う(@w荒
バス停までは歩いてほんの二、三分である。
その短い道すじの間に三人の男を見かけたが、三人とも携帯電話を
使っていたので軽く驚く(@w荒
一人は自転車に乗りながら、一人は信号待ちしながら、一人はバス停で
携帯電話にしゃべりかけていた(@w荒
凄い普及率だ。恐ろしい。機嫌、崩れる。
今日はたまたまだろうが、出会う人がみな携帯電話に向かって
しゃべっているなんて、そんな光景を毎日見せられたらたまらない(@w荒
1987年だから今から七年前か。香港に行ったら、携帯電話を使っている
人が多く、不思議に思ったことがあった(@w荒
知人の話によると「香港は住宅事情が悪く、エレベーターなしのビル
が多いので、いったん家を出ると電話がかけにくいからじゃないですか？」
ということだった(@w荒
公衆電話が少ないせいもあるかもしれないとｦﾚは思った(@w荒
携帯電話に向かってしゃべっている姿はけっしてかっこいいものではない(@w荒
まさか、その後、日本でもこんなにはやることになろうとは(@w荒
ｦﾚは嫌いだが、日本人のメンタリティにはすんなり馴染んでしまったようだ(@wﾌﾟ

▽ 　▽ 　　
ミ　‘,,∀）　♪
　 |つ[|lllll］).　セグウェイに乗って喋ればもっとカッコイイ

何が厭って、「行方をくらます」ということができなくなるところが
厭だ(@w荒
昔の言葉で言うと「蒸発」できなくなるところ(@w荒
携帯電話というのはどこにいてもつかまえることができる、連絡がつく(@w荒
つまり「留守」状態を奪われるということだ(@w荒
「留守」することも許されないとは。なんとうっとうしく窮屈なことだろう(@w荒
ほとんど人権問題ぢゃないだろうか。
人は誰でも「留守」になる権利があるとｦﾚは思うね(@wﾌﾟ

上げとくか(@wﾌﾟ