【小説でも書くか】別視点からのG-NEVADA(@w荒
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小説家ポエミ ◆EnK6xcZrik :
「油ブタ犯罪白書」
第一話 生い立ち
重苦しい空気が、その町には色濃く立ち込めていた。丁度時刻は
深夜3時をまわった頃。出歩く人も見当たらず、シーンとした国道の
わき道に、ぼんやりコンビニの明かりがかすかに光るだけ。
東京都に隣接したその町は、「都会」という雰囲気もなく、ただ
静寂に包まれている。
ふと、犬の鳴き声が聞こえてきた。
「ワォーン」「ワォーン」
静寂を切り裂くような犬の遠吠え。そして、そこから徐々に
かすかな音が聞こえてくる。
”シャーコーシャーコー”