( o^v^o) ネギま!DE バトルロワイヤル (・∀・ )

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204特厨非FAN ◆AntiT24WoA

                            3−1

 ガタッ・・・段差につまづき、少女は倒れた。尻餅をついて彼女は畳に右手をついた。
暗くて周囲の様子が把握しづらい。懐中電灯を持ち直し辺りを照らす。部屋の中は
カビ臭いがそれほど汚くはない。二十年も人が住んでいない廃屋にしては、ずいぶん
綺麗だ。よく分からないが、手入れが行き届いているようだ。埃を払って掃除したら、
普通にすぐ居住できそうな感じだった。

 宮崎のどか(女子27番)は軍基地の東の集落の最東端にいた。
無人となった廃屋を物色し、良さそうな隠れ家を探しているところである。
鬼畜達のスタート地点から近いため、最初は北に走って逃げようかとも思ったが、
集落の北は浜から続く乾いた砂地になっており、まばらに草が生えるのみの大地は
月明かりに照らされて見晴らしが良すぎた。1km程走れば雑木林にたどりつけるのだが、
鬼畜達が近くにいれば林にたどりつく前に発見されてしまうかもしれない。
どちらにしろ、GPSを持った彼らは島のどこにいても追ってくるのだし、
身を隠すものが少ない自然の中よりは、集落群の中に隠れていた方が発見されにくい
と彼女なりに判断したのである。