57 :
以下、名無しにかわりましてVIPが実況します:
<統合失調症患者> −Eさん・23歳・元大学生−
Eさんが不気味な笑いをするようになったのは、去年の9月からであった。
その頃からEさんは大学の授業を欠席するようになる。大学のキャンパスのベンチで一人座り、
ニヤニヤと薄気味悪く笑うEさんのしぐさを、その時期、何人もの学生が目撃していたのであった。
しばらくしてEさんは大学にもこなくなり自室に閉じこもるようになる。
アパートで人暮らしをするEさんは、その時、自分の生活用品すべてをベランダに放置していた。
布団からテレビまで、すべての生活用品をベランダに投げ出していたのである。
そして部屋全体を真っ黒のスプレーで塗りたくり、一人、ジ〜と壁のほうを睨み続け、
かと思うと、急に大きな声で笑い出しブツブツ独り言を叫んでいたりする異常な生活が続いた。
しばらくして、Eさんは「自分の自転車が盗まれている」という文句を大学の学生課に電話で伝えるようになった。
もともとEさんは大学には自転車通学はしておらず、アパートから電車で通っていた。(つまり、もとから自転車は持っていない)
そして「思考が盗聴されている!」「電波が攻撃してくる!」などの、
異常な文句も学生課に言うようになった。大声で怒鳴るように何度も何度も学生課に文句を言うEさんに対し、
精神的な異常を察知した生活相談部の職員は、すぐさまEさんの親に連絡することになる。
すぐに親がEさんのアパートにかけつけ、異様に汚れている部屋やEさんがニヤニヤ笑いながら、
支離滅裂な言動を発している様子を見て、嫌がるEさんを強制的にY・G精神病院に連れて行った。
病院では「統合失調症」と診断され、すぐに入院手続きがとられたのであった。
監視カメラが備えられた閉鎖病棟の個室で入院することになったEさんだが、
5ヶ月間の薬物治療ですっかり症状は落ち着き症状は緩和された。
しかし薬物で症状をかなり抑えることができてはいるものの、7年たった今も、
再発を繰り返し、今も尚、精神病院で入退院を繰り返しているのである。