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ワールド名無しサテライト:
私はこの年にして初めて恋を知りました。
神に仕えるこの身には許されぬ事です。わかっているのに……。
夢寐にも忘れえぬ程に焦がれてなりません。
それはまるで地上に降りた最後の天使。…というのはいささかこじつけが過ぎるか。……いや、その可能性はいなめない!!
しかし何故、どうして私を愛してしまった?私と君は会話も碌に交わしていないのに。
だがしかし、縁は異なもの。数多の巡り合いの中で思いを育み育てる事に理由が必要なのか?
否!!君の健気さに気づかなくて申し訳ない。太陽の強い光の陰にずっと君は居たのだな。
ああ。いくら感謝を向けても足りない。君は私に天啓をくれる可能性の女神だ。月の女神よ、私は君を好きになってしまった!!