6/25 ナインティナインのオールナイトニッポン

15年ぶりの秘密基地集合。そう呼びかけたのは僕だった。
正直言うと不安もあった。ただそんな不安もみんなの顔を見ていっぺんに吹っ飛んだ。
髪の毛が薄くなり顔のシワが増えても、中身は何一つ変わっちゃいない。
力持ちのヌジャンゴ。泣き虫のオパブンミ。インテリのアムニケ。
男勝りのオテンバ娘ムンバムンバ。
中身の無い話で大笑いして、持ち寄ったお菓子を食べ、日が暮れたら家に帰る。
15年前と何も変わらない一日がそこにあった。
ただひとつ変わっていたのは、
僕らの秘密基地がサイがウンコを溜める場所になっていた事だけだ。
おしまい。

15年ぶりの秘密基地再集合。
「もう1度みんなで集まらないか？」そう呼びかけたのは僕だった。
前回の秘密基地集合から15年、正直言うと不安もあった。そんな僕の不安は的中した。
力持ちのヌジャンゴは酒に溺れた。泣き虫のオパブンミは4度目の離婚。
インテリのアムニケはハッカーになり指名手配。
15年という月日は、残酷なまでに僕らの運命を変えた。
1つだけ良かったのは、男勝りのオテンバ娘ムンバムンバに
ジェンバジェンバという子供が産まれ、
旦那さんのダンバダンバさんと幸せに暮らしているという事だけだ。
おしまい。

15年ぶりの秘密基地再々集合。
「話があるので集まってくれないか？」そう呼びかけたのはオパブンミだった。
オパブンミは僕らに金の無心をしてくる最低の友人になった。
金持ちのヌジャンゴが貸した40万が返ってこない。
獄中にいるインテリのアムニケにまで金をせびる。
男勝りのオテンバ娘ムンバムンバは、金をせびられた上に体の関係を求められた。
ただ、そうまでされても僕らはオパブンミを見切らない。
それはあいつが何か事を起こす度に、オパブンミの年老いた母親モカペンチさんと
弟のコナチンミくんが僕らに泣きながら頭を下げるからだ。
おしまい。

定期的に呼びかけられる秘密基地への集合。
「兄貴が病気で倒れました、金を貸してください」
そんなミエミエの嘘をつくようになったのは、オパブンミの弟コナチンミ。
オパブンミ一族はすっかり街の嫌われ者となった。
力持ちのヌジャンゴと、獄中にいるインテリのアムニケも関わりを持ちたくないという。
ただそんな中、男勝りのオテンバ娘ムンバムンバだけは、
オパブンミ一族に対して複雑な感情を持つ。
それはムンバムンバの娘ジェンバジェンバちゃんが、
コナチンミの息子チンコガンミくんにゾッコンであり、
旦那さんのダンバダンバさんを略奪愛した過去があるムンバムンバからすると、
ジェンバジェンバがガンバルンバのユンケルンバで
チンコガンミとソイヤソイヤして欲しいと願うからである。
おしまい