ホテルのWi─Fiに接続した端末から機密情報が盗まれている――
ホテルを利用する機会が多いビジネスマンはドキッとする話だ。
ロシアの情報セキュリティー会社カスペルスキー研究所によると、
そうした「ダークホテル」と呼ばれる手口による被害が、日本でも相次いでいるという。
何でも、ホテルのWi─Fiを利用する宿泊客の端末に、
ソフトウエアの更新を装った画面を表示させ、ウイルスに感染させる。
それで企業の機密情報などを盗むらしい。少なくとも4年前から、“スパイ活動”が行われているという。
「当社が世界で確認した“感染端末”の3分の2に当たる2000台超が日本で発見されている。
実数は、もっと多いかもしれません。攻撃者は07年ごろから現れ、韓国語か朝鮮語を使う人物とみられます。
ただ、攻撃者の人数や目的などは分かっていません」(カスペルスキー研究所広報担当者)
■ハリウッド女優も感染?
今のところ、狙われたのは日本の企業幹部や研究部門の責任者という。
ヒラ社員には無縁の話と思いきや、ITジャーナリストの井上トシユキ氏はこう警告する。
「今年9月に起きたハリウッド女優の画像流出騒動は、Wi─Fiからウイルスに感染した可能性が高いといわれています。
例えば、最近は飲食店にも無料W?─Fiがありますが、従業員の中に攻撃者のスパイがいれば、
簡単に店のWi─Fiを乗っ取ることができる。すでに、さまざまなデータが抜き取られている恐れもあるのです。
最近のハッカーは発見されづらい方法を用い、成功したらすぐに消える。乗っ取られていたことに気づかないケースも多いのです」
タダだからと安易に利用するのは考えもの。セキュリティー対策を万全にしてからだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141118-00000017-nkgendai-life.view-000