◆八ッ場本体、入札手続き開始 国交省
国土交通省関東地方整備局は7日、八ッ場ダム(長野原町)の本体工事の
入札契約手続きを8日から開始すると発表した。
政府の2014年度予算案には本体工事費など約99億円が計上されており、
今月下旬にも召集される通常国会で審議されるが、同局は「予算成立を前提に
前倒しで手続きを行うことで、早期完成につなげたい」としている。
8日に官報公告し、夏頃に入札を実施。一般競争の「総合評価落札方式」で行い、
応札金額に、入札参加者が行う「施工日数の短縮」に関する技術提案を加味して
落札者を決定する。一般的には入札から2週間程度で落札者が決まるという。
同局は工事規模を50億円以上、工期は契約締結から約50か月としたが、
「提案内容によっては工程が短縮できる可能性がある」(同局河川部)という。
国交省が昨年11月に基本計画を見直し、工期を2019年度まで4年延長した際、
群馬県など利根川流域自治体から同意の条件として早期完成を求める声が
相次いだことを踏まえた措置という。
入札契約手続きの開始に、地元からは歓迎の声が上がった。長野原町の高山欣也町長は
「待ちに待った話。本体工事が始まれば、ゴール(完成)が見える。工期を少しでも
短縮してほしい」と話した。
ダム完成後に水没する川原畑地区の野口貞夫さん(70)は「新年度予算の成立を待たずに、
入札契約手続きに入ってもらえるのはありがたい。一日も早くダムを造るためにいいことだ」
と喜んだ。
大沢知事は「速やかに入札契約手続きが開始されたことは大変喜ばしく、歓迎する。
最大限工期短縮に努力して1日も早くダムを完成させていただきたい」などとコメントした。
読売新聞 2014.1.8
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20140107-OYT8T01533.htm