"指南役の被告、無罪を主張…オリンパス粉飾決算"
オリンパスの粉飾決算を指南したとして、金融商品取引法違反
(有価証券報告書の虚偽記載)に問われた証券会社元役員・中川昭夫被告(63)
の初公判が19日、東京地裁(斉藤啓昭ひろあき裁判長)であり、
中川被告は「虚偽記載に関与していない」と無罪を主張した。
検察側は冒頭陳述で、中川被告は1990〜91年頃から、
投資の失敗で損失を抱えたオリンパスの決算対策に関与するようになったと指摘。
海外ファンドへの損失飛ばしと、企業買収などで損失を解消する手法を
同社の旧経営陣に指南し、約3400万ドル(約34億円)の報酬を得たと主張した。
オリンパスの粉飾決算事件では、菊川剛つよし前会長(72)ら旧経営陣3人を
有罪(確定)とした今年7月の東京地裁判決が、中川被告との共謀も認定している。
2013年12月19日11時51分
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131219-OYT1T00571.htm