"魚津市の住宅密集地で22棟焼く、1人死亡"
16棟が全焼し4棟が半焼するなど計22棟が焼けた(魚津市本町)
25日未明、魚津市の住宅密集地で火事があり、16棟を全焼するなど
合わせて22棟が焼けました。
火元となった家の焼け跡からは1人の遺体が見つかり、警察は、
行方が分からなくなっている89歳の女性とみて身元の確認を急いでいます。
魚津警察署などによりますと、25日午前1時45分ごろ、
魚津市本町の無職、小浜むつ子さん(89)宅から火が出ました。
棟続きの家が建ち並ぶ住宅密集地だったために火は瞬く間に燃え広がり、
16棟が全焼し、4棟が半焼するなどあわせて22棟が焼けました。
近くに住む人、男性「(息子が)煙がすごいと言って火事だと言って起こしに来て119番した」
女性「風がこっち向いて来ていた恐ろしくてどうしようかと思いながら近所の人に連れてもらい海の方まで避難した」
消火活動は、消防車両25台が出動し、出火からおよそ5時間20分後の午前7時すぎにようやく火を消し止めました。
火元となった小浜さん宅の焼け跡からは1人の遺体が見つかり、
警察は、行方が分からなくなっている小浜さんとみて身元を確認する一方、火事の原因を調べています。
小浜さんは一人暮らしでした。
魚津市では昭和31年に「魚津大火」が発生し、強い風にあおられて火が燃え広がり、
1583棟が焼けました。
今回、火事があった場所は、魚津大火の場所からおよそ100メートル離れ、古い木造家屋が多い地域でした。
25日、火事が発生した時間帯は風速3メートルから4メートルと弱い風しか吹いていませんでした。
にも関わらず、広い範囲に火が燃え広がったのは隣り合う家が壁を共有する棟続きの
住宅が多かったことが要因だと消防はみています。
魚津消防署大浦明雄署長「あそこの付近の建物は壁がみんな連なったような建物で」
「いっぺんその家に火がつけば中で燃えて天井裏へ入って何軒もだーって燃えた格好」
さらに、焼けた建物のうち少なくとも6棟は空き家で、屋内が乾燥した状態だったことも
被害の拡大につながったとみられます。
http://www.knb.ne.jp/fit/d320/news_image/1697-00-1697-20131125201152.jpg 2013/11/25 18:14
http://www.knb.ne.jp/news/detail/?sid=1697