"鬼怒川中流域54ヘクタール 初の動植物保護地"
県は4日、宇都宮市とさくら市にまたがる鬼怒川中流域の54ヘクタールを
県条例に基づく自然環境保全地域に指定した。当該全域を開発規制が
最も厳しい特別地区とし、その上で県条例に基づく県内初の野生動植物保護地区にも指定した。
区域内では土地の形質変更が制限され、保護すべき動植物の捕獲や採取が禁止される。
砂利や小石が豊富な河原が広がる鬼怒川中流域は、絶滅危惧種のキク科の
多年草カワラノギクの群落などが広がる。これら河原の植物を食草とするシルビアシジミ、
ツマグロキチョウなどチョウ類や、ウスバカマキリ、アオモンイトトンボなど希少な昆虫や動物が生息する。
その中でも優れた自然環境が残されているJR東北新幹線鬼怒川橋右岸、国道293号
氏家大橋上流右岸、同左岸の3区域が対象区域となった。保護対象となった植物は8種、
動物は9種。条例に違反してこれらを捕獲、採取した場合は6カ月以下の懲役、
または罰金50万円以下の罰則が科せられる。
10月5日
http://www.shimotsuke.co.jp/category/journal/prefectural/news/20131005/1372797