「悔しいけど、これが現実」。民主党元代表の菅直人元首相のおひざ元・武蔵野市(定数1)では、
3選を目指した民主現職の松下玲子さん(42)が自民新人候補に敗れ、
「民主党が失った信頼、離れていった人たちの思いを取り戻すのが、どれだけ大変かを感じる戦いだった」と唇をかみしめた。
昨年の衆院選に続き、民主党が逆風にさらされた選挙戦。
松下陣営の選挙対策本部長を務めた菅元首相は「大きな責任は私にもある」と沈痛な表情で述べた。
菅氏は告示前、前回並んで写ったポスターに細野豪志幹事長を起用するよう指示するなど、自ら露出を控える戦術を取った。
だが、告示後は一転。
陣営幹部によると、「投票率が上がらなければ勝機はない。どちらに転ぶか分からないが、刺激が必要だ」とほぼ連日応援に入り、
街頭でマイクを握ったが、投票率も伸びなかった。
「私の努力不足」と菅氏をかばった松下さん。
選挙戦前半は「女性現職」を前面に出し、子育て支援や待機児童対策などを訴えてきたが、終盤は菅氏と歩調を合わせ「反原発」をアピール。
憲法96条改正にも反対の立場を強調してきた戦いを振り返り、「共産党候補との得票を足せば、自民を上回るのに……」と悔しがった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130623-00000058-mai-pol