◆田代元検事「不起訴不当」 陸山会事件 虚偽報告書問題で
生活の党の小沢一郎代表(70)が強制起訴され無罪となった
陸山会事件に絡む虚偽捜査報告書問題で、東京第一検察審査会は
二十二日、最高検が不起訴とした田代政弘・元東京地検特捜部検事(46)
を「不起訴不当」と議決したことを明らかにした。議決日は十九日。
最高検が再捜査することになるが、最高検が再び不起訴とすれば、
審査の手続きは終わる。「起訴相当」と異なり、強制起訴されることは
なくなった。
田代元検事は二〇一〇年五月、別の検審が小沢代表を起訴相当と
議決したことを受けた再捜査で、元秘書石川知裕衆院議員(39)を再聴取。
石川議員が「検事から『議員なのにうそをついたら選挙民を裏切る
ことになる』と言われたのが効いた」と発言し、小沢代表への報告
・了承を認めたと報告書に記載したが、石川議員の隠し録音に
よって発言が架空だったことが判明した。
市民団体の告発を受け、最高検は虚偽有印公文書作成・同行使の
疑いで捜査。しかし昨年六月、「思い違いの可能性を否定できない」
として嫌疑不十分で不起訴処分とし、田代元検事は辞職した。
市民団体は同年八月、最高検が嫌疑なしで不起訴とした当時の
佐久間達哉特捜部長(56)、木村匡良主任検事(50)も共犯として
審査を申し立てたが、検審は両検事についても十九日付で「不起訴相当」
と判断した。
<陸山会事件> 2004年10月に民主党代表だった小沢一郎氏の
資金管理団体「陸山会」が取得した秘書寮用地の購入費をめぐり、
一連の収支報告書に虚偽記入があったとして、東京地検特捜部は
10年1月、政治資金規正法違反容疑で、元秘書石川知裕衆院議員ら
3人を逮捕し、その後起訴。小沢氏は嫌疑不十分で不起訴となったが、
検察審査会の2度の議決を経て、11年1月に強制起訴された。
東京地裁は昨年4月、小沢氏を無罪(求刑禁錮3年)と判断、昨年11月の
東京高裁判決も支持して確定した。
東京新聞 2013.4.22
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013042202000207.html スレ立て依頼