◆体の一部切除する連続殺人、女子高生など被害 宗教儀式か カメルーン
ヤウンデ(CNN) カメルーンの首都ヤウンデで、宗教儀式の犠牲になって
殺されたと見られる遺体がこの2週間で18体発見され、住民を不安に陥れている。
18日には、行方不明になっていた17歳の女子高校生の遺体が幼稚園の
近くに放置されているのが発見された。遺族によれば、遺体からは性器や舌、
眼球、髪の毛、乳房が切り取られていたという。
この2週間に警察は、殺害されて身体の一部を切除された18人の遺体を
発見している。当局によれば被害者は15〜26歳の女性で、多くが地元の
高校生だった。すでに複数の容疑者が逮捕されたという。
カメルーンの一部地域には、人間の眼球や舌などには魔力が宿ると説く
まじない師や、これらが富や幸運を招くカギとなると信じる人々がいる。
宗教儀式の一環として人を殺すという行為は、教育が普及する前の
1970年代までカメルーン各地に残っていた。
それが昨年以降、復活の兆しを見せており、人々を恐怖に陥れている。
日が暮れると多くの家庭は家に閉じこもり、若い男たちは集団で見回りを行っている。
警察は数十軒のバーを犯罪者のたまり場になっているとして営業停止にした。
特に若い女性が徒歩で外出する際には、集団で行動するよう当局は呼びかけている。
昨年、カメルーン最大の都市であるドゥアラの公立病院で、職員が霊安室の
遺体から臓器を取り出し、売買していた事件が発覚。ヤウンデの複数の
公立病院でも、同様の訴えが遺族から上がっているという。
遺体となって発見された17歳の少女の姉は、事件の再発を恐れるとともに
「当局による首都の安全確保が手ぬるい」と述べている。
CNN 2013.1.24
http://www.cnn.co.jp/world/35027307.html http://www.cnn.co.jp/world/35027307-2.html