ヨーロッパの信用不安の発端となったギリシャで、議会選挙の結果を受けた
連立協議が難航し、緊縮策の継続を掲げる第1党が連立を断念したのに続いて、
緊縮策に反対する第2党も、連立に困難が予想されることから、来月にも
再選挙が実施される可能性が強まっています。
6日に行われたギリシャの議会選挙では、政府による財政緊縮策に対する
有権者の反発から連立与党2党が過半数を失いました。
これを受けて7日、第1党となった新民主主義党のサマラス党首は、
複数の党と相次いで協議を行いましが、これまで連立を組んできた
第3党以外からは緊縮策に同意できないとして協力を拒まれ、
連立協議を早々に断念しました。
このため8日午後には、パプリアス大統領が第2党の「急進左派連合」の
ツィプラス党首に対し3日以内の組閣を要請することにしています。
緊縮策に反対する5党の議席を足せば過半数に達しますが、移民排斥を
主張する極右政党も含まれているため、左派以外とは協力しないとする
ツィプラス党首が、連立政権を発足させるのは困難な状況です。
その場合、第3党が連立協議を試みることになりますが、緊縮策を堅持する
立場を示していることから、連立協議をまとめるのは困難とみられています。
連立協議がいずれも失敗すれば、憲法に基づいて来月にも再選挙が
行われる可能性が強まっており、ギリシャの政局の混乱を引き金に
ヨーロッパの信用不安が再び高まることが懸念されます。
NHK 2012/5/8
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120508/t10014972151000.html 関連スレ
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