◆JOCの川杉理事が引責辞任 助成金の不適切受給で
サッカーくじ(toto)を財源とする助成金や国庫補助金による専任コーチらの
報酬の一部が、寄付の形で所属する競技団体に還流されていた問題で、
日本オリンピック委員会(JOC)は27日、東京都内で常務理事会を開き、
全日本テコンドー協会在職中に不適切な形で助成金を受給していた
川杉収二理事(65)の辞任を了承した。
川杉氏は同協会の幹部職にあった平成22年度に、日本スポーツ振興センター
(NAASH)の「マネジメント機能強化事業」の助成金924万円を受け取る一方、
同年度中に200万円を同協会に寄付。協会が負担すべき4分の1相当額
(231万円)を相殺していた。
JOCが設置した第三者特別調査委員会は26日に「疑念を生じさせる行為は
不適切」と、寄付などの問題性を指摘する調査結果を公表。
川杉氏は責任を取り、辞任届を竹田恒和会長に提出していた。
川杉氏は19年3月までJOC事務局長を務め、昨年6月にJOC理事に
就任した。
JOCは27日の理事会で、寄付による不適切な還流を放置、黙認した責任を問い、
市原則之専務理事が兼務する副会長職を解任。国庫補助金の還流で、
所属競技団体が問題性を指摘された上村春樹、青木剛、平岡英介の
各常務理事を厳重注意とし、事務局幹部5人の懲戒処分も決めた。
市原専務理事は4月から3カ月間、役員報酬を10%カットする。竹田会長も
自ら減給を申し出たが、「再発防止策を進めることで責任を果たすべきだ」
とする理事会の意向で処分は見送られた。
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sankei.jp.msn.com 2012年3月27日
http://sankei.jp.msn.com/sports/news/120327/oth12032718060006-n1.htm