ヒトES移植で症状改善=パーキンソン病、サルで確認−京大など
ヒトの胚性幹細胞(ES細胞)から作った神経細胞を、パーキンソン病の状態を再現した
サルに移植したところ症状が改善したと、京都大再生医科学研究所の高橋淳准教授らと
理化学研究所の研究グループが21日、発表した。ヒトES細胞から作った神経細胞を
霊長類に移植し、パーキンソン病で効果が確認できたのは世界で初めて。
グループは、ES細胞と同様に体のあらゆる細胞になる能力がある人工多能性幹細胞
(iPS細胞)を人間の患者に移植する臨床試験を、2015年から17年までに始めたいと
している。論文は米科学誌ステム・セルズ電子版に掲載された。
パーキンソン病は神経伝達物質ドーパミンが減少することで起き、手足の震えや筋肉硬化
などの症状が出る。日本には約14万人の患者がいるとされる。(2012/02/21-20:51)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012022101252