プラモデル機並みの小型無人機配備へ 米大使館、外交官警護
2012.02.02 Thu posted at: 16:39 JST
米国務省は2日までに、危険地域での米外交施設や外交官の安全確保を期するため
プラモデル機ほどの小型の無人偵察機を上空に飛ばし、必要な画像を収集し警護に
生かす計画を検討していることを明らかにした。
国務省のヌーランド報道官は記者団に、この偵察機は非武装で利用の目的は限定されて
おり、極めて危険度が高い環境の地域のみで飛ばすと述べた。偵察機を利用する国につい
ては安全保障の問題だとして言及しなかった。
米軍が昨年12月に完全撤収した後、宗派抗争の再燃の兆候を示すイラクや反政府武装
勢力タリバーンのテロ攻撃などが多発するアフガニスタンなどをにらんだ措置ともみられる。
米軍撤退後も米国務省は大規模な外交団をイラクに駐在させている。ただ、かつては米軍
や情報機関の監視下にあった地域での治安悪化への懸念を強めている。
米国務省が公表した外交安全保障に関する最新報告書によると、この偵察機による試験
飛行は2010年12月にイラクで実施し、成功した。報告書はまた、米国防総省や他の政府
機関と協力し、低空飛行や長時間飛行が可能な無人偵察機を検討しているとも指摘した。
大使館、領事館や外交官警護などのための無人機導入は米紙ニューヨーク・タイムズが
最初に報道。同紙は、少数の無人機による作戦がイラク内で既に始まったとも伝えた。
半面、国家主権の侵害行為として一部のイラク政府当局者が反発しているとも報じた。
米国務省は昨年、世界規模を対象にした無人偵察機の支援サービスを供与出来る契約
事業者を求める考えを示した。高画質画像の提供、脅威情報を受けた移動経路の作成、
遠隔地で起きた警護上の問題への対応などを処理出来る業者としていた。
米国はパキスタンやアフガニスタンで無人武装偵察機を出動させ、反政府武装勢力の
幹部暗殺作戦などを進めている。最近ではイエメンやソマリアでも無人武装偵察機を使っ
ている。
http://www.cnn.co.jp/usa/30005484.html アメリカ本土でモニターを見ながら..... ゲーム感覚の殺人