道警の調書捏造:新たに8件追送検 巡査部長を懲戒免
札幌東署員の供述調書捏造(ねつぞう)事件で、北海道警は19日、公判中の巡査部長、
鉛口(どうぐち)亘被告(30)が以前勤務していた函館中央署でも8件の捏造をしたとして、
虚偽有印公文書作成・同行使容疑で追送検した。送検された捏造は計12件となり、
道警監察官室は同日付で鉛口被告を懲戒免職処分とした。
監察官室によると、鉛口被告は函館中央署交通課勤務の05〜09年、交通事故の
参考人調書を本人に読み聞かせせず勝手に作成し、自分で署名・押印したなどとしている。
「事件処理が進まず面倒だった」と動機を説明しているという。
監察官室はこのほか、鉛口被告が02年に交番に届けられた免許証などの入ったバッグを
処理せず、自宅に持ち帰っていたことも明らかにした。業務上横領罪の公訴時効(7年)が
成立しているが、懲戒処分の理由には加えた。
またキャッシュカードを使って家電量販店から約92万円相当をだまし取ったとして
詐欺罪で起訴された稚内署巡査、平塚拓哉被告(27)も19日付で懲戒免職とした。
2012年1月20日 0時09分
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20120120k0000m040157000c.html