NATOのミサイル防衛システム、トルコで始動
2012.01.17 Tue posted at: 10:45 JST
欧州における北大西洋条約機構(NATO)のミサイル防衛システムの一環となる
早期警戒レーダーステーションがトルコで始動した。同国外務省が16日明らかにした。
ステーションは首都アンカラから南東約600キロのマラティヤに設けられ、
運用にはトルコと米国の人員があたっているという。
同様の米主導の防衛システムにはポルトガルとポーランド、ルーマニア、スペインも
参加を表明している。この構想をめぐり、NATOはロシアにも参加を呼びかけたが交渉は
行き詰まった。欧米諸国側は防衛システムをイランなど中東地域の弾道ミサイルの脅威に
対抗するものだと主張している。NATOは今春、米シカゴで行われるNATOとロシアの首脳
会談の場で早期警戒システムに関する正式発表を行う予定で、NATOのラスムセン事務
総長は首脳会談までにロシアとの間で政治的合意をみたいとしている。
イランはNATOのこうした動きを公の場で批判している。イラン国会のラリジャニ議長は
先週トルコを訪問した際、早期警戒システムに反対する発言を繰り返した。
トルコはNATO圏内唯一のイスラム教国。東でイランと国境を接している。
http://www.cnn.co.jp/world/30005298.html