不用家電輸出 業者規制強化へ 12月27日 7時1分
不用品の回収業者が集めた家電製品のうち、リサイクルされずに海外に輸出された
ものが、金属を取り出したあと、適正に処分されず環境汚染を引き起こしているおそれ
があるとして、環境省は、専門家などによる会合を立ち上げ、業者による回収の規制を
強化することになりました。
環境省によりますと、使用済みのテレビや冷蔵庫などの家電製品は国内でリサイクルが
義務づけられていますが、不用品の回収業者が集めた製品の多くが、リサイクルされずに
東南アジアなどに輸出された結果、現地では金属を取り出したあと野焼きされるなどして、
環境汚染を引き起こしているおそれがあるということです。こうした現状の対策を話し合うた
め、環境省は、26日、自治体の担当者や専門家が参加する検討会の初会合を開きました。
検討会では、リサイクルが必要な家電製品について、中古品以外はすべて廃棄物に分類
するなど、扱い方の基準を明確にして業者による回収の規制を強化すべきだといった意見が
出されたほか、違法な業者の取り締まりを強化するため、法改正すべきだという意見も出され
たということです。環境省は、年度内にも家電製品の扱い方の基準を改める方向で議論を
進める方針です。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111227/k10014929651000.html