奄美豪雨で流された牛、6日ぶりに海を渡って牛舎に帰ってきた [10/05]

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1トレロカモミロφ ★
豪雨で流された牛、6日ぶりに海を渡って牛舎に


 9月25、26日に鹿児島県の奄美大島北部を襲った豪雨で、龍郷町の牛舎から流され
行方がわからなくなっていた黒毛和牛の繁殖用母牛が、約10キロ離れた奄美市の砂浜で
6日後に生きて見つかった。

 飼い主の同町大勝、久野ノリ代さん(54)は「牛は子どもみたいなもの。よく生きて帰って
きてくれた」と涙ながらに喜んでいた。

 見つかったのは5歳の「ききょう」。久野さんの牛舎は9月25日深夜、近くの川があふれて
濁流が流れ込み、飼っていた54頭のうち37頭が流された。水は1・9メートル近くに達し、
牛舎にいた久野さんは柵の上に登って難を逃れたが、目の前で次々に牛が流されたという。

 「ききょう」が見つかったのは1日午後4時頃。奄美市名瀬小湊の小湊漁港近くの小さな
砂浜にいるのをJAあまみ住用支所の職員が見つけた。識別番号から久野さんの牛とわかり
翌2日、JA職員ら5人がかりで近くの集落の海岸まで約1キロ海の中を歩かせて救助。
久野さんの牛舎に無事帰り着いた。

 流された久野さんの牛の多くは9月27日までに町内で見つかったが、3頭は死んでおり、
今も子牛10頭が行方不明のままだという。

 久野さんは「川から海に流され、泳いで砂浜にたどり着いたのだろう。大きなけがもなく、
本当に運の強い牛。見つけて救助してくれた方たちに感謝したい」と話していた。

(2011年10月5日16時43分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111005-OYT1T00977.htm
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20111005-615592-1-N.jpg