DVD、CDレンタルのゲオ(愛知県春日井市)は24日、IT事業の子会社リテールコム(東京)で実体のない取引があり、
不適切な会計処理が行われた疑いがあると発表した。損失額は最大5億5000万円の見込みで、担当者などの刑事
告訴も検討する。
リテールコムは、メモリーカードなどIT商品の卸売り販売で、納入先の仲介業者(東京)からの未回収代金が5億5000万円に
上っていた。18日に仲介業者の代理人から「取引の実体がない」との通知書が届き、架空取引の可能性が分かったという。
ゲオの森原哲也社長は「商品は動いていたが、その多くが(メモリーカードとしては動作しない)ダミー商品だった可能性がある」と
話した。
リテールコムが40代の男性担当者に事情を聴いたところ「途中から実体のない取引だと分かったが、売り上げを上げたかった」と
説明。担当者とは連休明けの22日から連絡が取れないという。ゲオは24日に社内調査委員会を設置。近く社外調査委員会も
設け、男性担当者と商品の納入先、仕入れ元との関連も調べる。
ソース
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2011032590021817.html