パキスタン紙:偽の「インド情報」 ウィキリークス悪用?
ttp://mainichi.jp/select/world/europe/news/20101213k0000e030017000c.html 内部告発サイト「ウィキリークス」が入手した米外交公電に基づくとして、パキスタンの主要紙に掲載された
「反インド」記事について、ウィキリークスから事前に文書の提供を受けている英紙ガーディアンが偽情報だと指摘、
10日付パキスタン紙の一部がおわび記事を掲載する騒ぎに発展した。
掲載紙の一つである英字紙ニューズは、情報機関とのつながりで知られるパキスタンのデーリー・メール紙などが
発信源だと指摘した。インドとパキスタンはカシミール地方の領有権をめぐり対立しており、
ガーディアンは、ウィキリークスが一方の宣伝に使われた初のケースだとしている。
問題の記事は、インド駐在の米外交官がインドのカプール前陸軍参謀長を「無能で変人」、
シン現参謀長を「うぬぼれ屋でほら吹き」と評していたことが分かったなどとする内容。
パキスタンの通信社オンラインが配信し、9日付の同国主要紙に掲載された。
しかし、ガーディアン(電子版)は同日、自社のデータベースを調べた結果
「このような扇動的な内容は見つからなかった」と報道。オンラインの配信記事を載せた
エクスプレス・トリビューン紙は10日付の1面で「記事内容は事実ではなかった」と謝罪した。
デーリー・メール紙などとオンラインが同じ内容の誤情報を伝えた理由は不明だが
(1)オンラインが自ら確認しないまま同紙などの報道を引用、配信した
(2)同紙などとオンラインが同時に誤情報を伝えた−
−などの可能性が取りざたされている。(共同)