初訓練で稼働しなかった新装置…警察恥ずかしい
和歌山県警は7日、金融機関などの非常通報装置と店舗内の防犯カメラを連動させて
犯行の映像を自動的に警察に送る「非常通報画像電送装置」を用いた初めての緊急
配備訓練を行ったが、システムが稼働せず、通常の訓練に切り替える事態となった。
県警地域指導課は「大変恥ずかしい。信頼される仕組みを速やかに構築する」としている。
同課などによると、システムは今年度から試験的に導入。銀行などの非常通報装置の
作動とほぼ同時に、県警通信指令室のモニターに店内の防犯カメラの映像が映し出され、
早期の犯人逮捕につながるという。
訓練は、紀陽銀行東和歌山支店で行われ、銀行強盗が300万円を奪って逃走する様子が、
映像で同室に送られてくる予定だった。しかし開始直前になって、システム委託業者が通信
指令室内に設置されたコンピューターの電源を切ったところ、再起動しなくなった。
何度か再起動を試みたが動かず、結局、非常通報装置のみを用いた従来の訓練を行った。
県警は今後、このシステムを県内の多くの金融機関に整備していく方針という。
(2010年12月8日11時58分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101208-OYT1T00371.htm