2010年10月21日
【山林購入・配当巡り】
開発が見込めない土地を高値で会社に購入させ、特別背任罪に問われ大阪地裁で有罪判決を受けた中堅ゼネコン「平和奥田」(東近江市)の奥宗嗣(むね・つぐ)元社長ら当時の役員4人を相手取り、
同社が総額約8億7千万円の損害賠償を求める訴訟を大津地裁に起こしたことがわかった。
訴状によると、奥元社長らは2003〜05年、資産価値がほとんどない和歌山県那智勝浦町の山林などを不当な高値で会社に買い取らせ、損害を与えた。
また、05年と06年の会計処理で配当可能な利益がないのに違法に配当したとしている。
同社は奥元社長の逮捕など不祥事が相次ぎ、県から指名停止処分を受けて受注が激減。景気の急激な落ち込みも加わり09年1月に大阪地裁に民事再生法の適用を申請し、現在再生手続き中。
http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000001010210002