アフガン市民を気晴らしに殺害 米兵取り調べ映像を入手
アフガニスタンに駐留していた米兵らが今年1月から5月の間にアフガニスタン市民3人を
ふざけて殺害したとされる事件で、CNNは殺害にかかわったとされる兵士の取り調べ映像を
入手した。残忍で冷酷な殺害の様子が語られている。
映像には、5月に軍の捜査官が22歳の兵士を取り調べた様子が映っている。
この中で兵士は、上司である軍曹の命令に従い、無防備なアフガニスタン人男性を連れ出し、
手投げ弾を使って殺害したと話している。
兵士は、この男性のほかに2人の一般男性を射殺した罪にも問われている。
起訴状などによると、兵士らは麻薬を吸い、遊び目的でアフガニスタン市民の殺害を企て、
実行したという。
殺害を命令したとされる軍曹は被害者の指や脚の骨と歯を収集しており、別の兵士は
被害者の頭蓋骨(ずがいこつ)を保管していたという。
また、兵士らが被害者を射殺した後で遺体の写真を撮影したり、互いの写真を
撮り合ったりしていたとの情報や、麻薬を毎日のように使用していたとの兵士の証言もある。
映像に映っていた兵士の弁護士は、この兵士は以前受けた爆撃で脳を損傷し、
処方薬を服用していたうえ、麻薬を吸い、軍曹の命令に逆らえない状況にあったと述べ、
軍曹が事件の首謀者だと主張している。
殺害にかかわったとされる5人の兵士については、公判前の取り調べ尋問が
今後数週間内に行われる予定。
国防総省はいずれの事件についてもコメントしていないが、CNNに宛てた声明で、
取り調べ映像が流出したことは問題だとしている。
【ソース】=CNN.co.jp=
http://www.cnn.co.jp/usa/30000356.html