インド貨物鉄道公社トップに不正疑惑 日本がODA約束
2010年9月22日7時31分
日本政府が4500億円のODA(途上国援助)を約束したインドの貨物鉄道プロジェクトで、
実施機関の「インド貨物専用鉄道公社」のトップが、不正疑惑で退任する見通しとなった。
ニューデリー―ムンバイ間(約1500キロ)に貨物鉄道を整備するという日本政府肝いりの
事業は、大幅に遅れる可能性が出てきた。
PTI通信が21日報じたインド政府の調査によると、不正疑惑がもたれているのは、
コール総裁を含めて11人。複数の橋の工事に関連して、不当に高い価格で発注した
疑いがもたれている。政府はすでに休職中のコール総裁に離任するよう求めている。
国際協力機構(JICA)によると、日本のODAはまだ支出されておらず、不正の被害は
受けていないという。貨物列車は2016年12月の開業予定だが、計画が遅れる可能性が
ある。同公社をめぐっては、別の路線を支援する世界銀行も、不正疑惑を調査中。
http://www.asahi.com/international/update/0922/TKY201009220010.html