コーラン焼却集会の中止を見直し フロリダの教会牧師
2010.09.10 Fri posted at: 12:34 JST
テリー・ジョーンズ牧師
(CNN) 米同時テロから9年目に当たる9月11日にフロリダ州のキリスト教会がイスラム教の
聖典コーランの焼却集会を計画していた問題で、状況が二転三転している。集会を中止すると9日に
発表したばかりの同教会の牧師が、中止を見直し、再検討すると言い出した。
同教会のテリー・ジョーンズ牧師は9日昼、ニューヨークの「グラウンド・ゼロ」近くに建設が
計画されているモスク(イスラム礼拝所)が移転する見通しとなったことを理由に、コーラン焼却集会の
中止を決めたと発表していた。また、今週末にニューヨークを訪れ、モスク建設を進める
イスラム教指導者フェイサル・アブドゥル・ラウフ師と会談するとも話していた。
しかし、この発表を聞いたラウフ師側は、移転計画はないと否定。ジョーンズ牧師と事前に
協議をしていたフロリダ州のイスラム指導者ムハンマド・ムスリ師も、牧師とモスク移転の約束を
交わした事実はないと述べた。
これに対してジョーンズ牧師が9日夜、ムスリ師から事前にモスク移転の話を聞いていたと主張し、
それが事実でないなら集会中止の決定を見直す必要があると言い出した。
同教会の関係者は、ニューヨークで会談が行われることが確認されるまで24時間待つとし、
焼却集会については確認がとれた後に決定を下すとしている。
http://www.cnn.co.jp/usa/30000165.html