S−520を打ち上げ=実験も成功−宇宙機構
宇宙航空研究開発機構は31日午前5時、観測ロケット「S−520」25号機を
鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げた。
ロケットは予定されていた観測を終え、約9分後に海上へ落下。打ち上げ、
実験は成功した。
宇宙機構などによると、25号機では五つの実験が、最大高度の約300キロに
達した直後までの約5分間に実施された。
「ベアーテープテザー」と呼ばれるアルミなどでできた幅約3センチ、厚さ0.1ミリ以下、
長さ約300メートルのひも状のものを展開する実験など四つは成功。しかし、導電性の
あるベアーテープテザーに電気を流す実験には失敗した。
宇宙科学研究所の石井信明観測ロケット実験室長は記者会見し、「今後きちっと
研究するべきことが見つかった」と話した。(2010/08/31-12:51)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010083100427