海軍艦襲撃で海賊罪は成立せず 米連邦地裁
ttp://www.cnn.co.jp/usa/AIC201008180004.html (CNN) アフリカ東部ソマリア沖のアデン湾で米海軍艦が襲撃された事件をめぐり、
海賊罪などに問われたソマリア国籍の6人の裁判が17日、米連邦地裁であった。
レイモンド・ジャクソン裁判官は被告人側の訴えの一部を認め、海賊罪での起訴は無効とした。
この事件では4月にアデン湾で米海軍艦「USSアッシュランド」が襲撃され、襲撃グループの1人が死亡した。
ソマリア国籍の6人は海賊罪のほか、米政府関係者を武器で襲撃した罪、略奪目的の船舶襲撃罪などに問われていた。
ジャクソン裁判官は海賊罪が成立しないと判断した理由について、襲撃グループが海軍艦に
乗り込もうとしなかったことを挙げ、公海上ではどんな襲撃でも海賊行為に該当するということを、
検察側は立証できなかったと指摘した。残る罪状については今後審理が行われる。
被告側の弁護人はこの日の決定について、最も重い罪状の適用は免れたと歓迎している。
ただし検察側は控訴してくる見通しだという。
司法省広報は、海賊罪以外の罪状については起訴無効の申し立てが退けられたと強調、
「今日の決定を受けて考えられる選択肢を検討する」と表明した。