小麦価格が下落 ロシアでの天候改善予報受け
ttp://japanese.ruvr.ru/data/2010/08/17/1231219113/1032568_74761759.jpg 小麦の国際価格は16日、ロシア欧州部(ウラル山脈以西)の天候条件が緩和するとの予報を受けて
大幅な下落を記録した。タス通信などが報じた。
ロシアでは欧州部での旱魃により農地の2割超が壊滅状態となり、農業省は穀物の収穫予測を当初の
9700万トンから最悪6000万トンまで大幅に下方修正。政府は国内価格の安定維持を目的に15日から
穀物・穀物製品の輸出を禁止している。最長で12月31日まで継続する。
シカゴの商品取引所での小麦市場は6月末から上昇を続け、ロシアでの禁輸が発表された5日には
先物9月限で1ブッシェル=7.85ドルを記録。その後、大きなレンジで価格変動を続けているが、
16日はロシアで数日に渡り雨が続くとの予報を受け、前日比5.2%安の1ブッシェル=6.96ドルで取引を終えた。
ロシア国内では先週1週間に渡り、輸出地域で穀物価格の下落が続いた。