グアム移転費、6割以上削減=「建設継続に懸念」−米下院歳出委
米下院歳出委員会は20日、在沖縄海兵隊グアム移転費について、約4億2700万ドル
(約372億円、調査・設計費除く)の政府要求額から64%に当たる約2億7300万ドル
(約238億円)を削減した2011会計年度軍事建設等歳出法案を可決した。
グアム移転をめぐっては、人口増に伴うインフラ不足に加え、セットとなっている
米軍普天間飛行場移設の見通しが立たないことが議会内で問題視されている。
同委は削減理由について「施設建設を継続できるかに関する多くの懸念に国防総省が
答えられなかったため」と説明した。
上院歳出委も既に要求額の75%をカットした法案を可決。同軍事委は国防予算の
大枠を決める国防権限法案で移転費の約7割を承認しなかった。今後、一本化作業が
進められるが、大幅な削減は避けられない見通しだ。(2010/07/21-14:32)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010072100486