日中両国を拠点に警察官などをかたる電話をかけてキャッシュカードをだまし取る
手口の広域振り込め詐欺事件で、磐田署、県警捜査2課と福島など4県警の
合同捜査本部は26日、詐欺と窃盗の疑いで東京都練馬区、無職の容疑者
(31)を再逮捕した。
逮捕容疑は被告(32)=詐欺罪などで起訴=らと共謀し、昨年11月24日、
香川県高松市の無職女性(77)宅に警察官や銀行協会職員を名乗る電話を
かけてキャッシュカードをだまし取り、現金自動預払機(ATM)から現金55万円を
引き出したとされる。さらに、同日に同市の無職女性(85)宅にも電話をかけて
キャッシュカードをだまし取って、ATMから現金205万円を引き出した。
捜査本部では容疑者の背後関係や引き出した金の流れなどについて調べを
進める方針だ。静岡新聞
http://www.shizushin.com/news/social/shizuoka/20100526000000000055.htm 中国から「かけ子」疑い 再逮捕 国際的組織か実態捜査
警察かたる振り込め詐欺
警察官などを装いキャッシュカードをだまし取る振り込め詐欺事件で、
茨城、静岡など5県警の合同捜査本部は26日、東京都練馬区豊玉北、無職
平野亮被告(31)(詐欺罪などで静岡地裁浜松支部に起訴済み)を詐欺と
窃盗容疑で再逮捕した。平野被告は中国から日本に詐欺の電話をかける
「かけ子」グループのリーダーとみられ、日本で集めた振り込め詐欺の詐取金を
中国人首謀者に運ぶ「運び役」だった疑いも浮上。捜査本部は、日本と中国に
またがる組織的な振り込め詐欺団が存在しているとみて実態解明を進める。
捜査本部によると、中国国内に日本人を使った「かけ子」グループがあると
みられる。中国人首謀者が詐取状況や金の回収管理を掌握するため、
目の届く自国内にグループを置いた可能性もあるという。
発表などによると、平野被告は住所不定、無職会沢健一被告(32)
(詐欺罪などで同地裁浜松支部で公判中)らと共謀し、高松市の女性2人
(77歳、85歳)に警察官などを装って電話をかけ、キャッシュカードをだまし取り、
市内のコンビニ店の現金自動預け払い機(ATM)などから計約260万円を
引き出して盗んだ疑い。
県内で発生した類似事件の捜査で、静岡県警が昨年10月、現金引き出し役の
「出し子」とみられる水戸市内の2人を逮捕。2人の供述などから、出し子の
調達管理をしていた会沢被告の関与が浮上した。
その後の調べで、会沢被告は複数の出し子グループを統率し、県内はじめ
福島や徳島、愛媛でも傘下の出し子を使い、振り込め詐欺でだまし取った金を
引き出していたとみられることも判明した。会沢被告が統率していた出し子
グループが関与した振り込め詐欺被害は今後、他県でも発覚する可能性がある。
捜査本部が会沢被告を追及したところ、日本と中国を頻繁に行き来して
いた平野被告が浮上。4月28日、中国から帰国した平野被告を詐欺と窃盗容疑で
逮捕し、余罪を調べていた。(2010年5月27日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ibaraki/news/20100526-OYT8T01209.htm