北澤防衛大臣は長野県立科町の会合で、沖縄のアメリカ軍普天間基地の
移設問題をめぐり、今月末に日米両政府が発表する合意文書について
最終的な調整をするため、24日からワシントンを訪問し、ゲーツ国防長官と
会談することを明らかにしました。
普天間基地の移設問題で、日米両政府は今月末に発表する合意文書に
ついて、沖縄県名護市辺野古のキャンプシュワブ沿岸部に滑走路を建設するとともに、
基地機能の沖縄県外への分散移転を検討することなどで大筋で合意しています。
これに関連して、北澤防衛大臣は会合でのあいさつの中で、「きのうまでに
アメリカ側との協議が、ほぼ終局に向かった。わたしは、あすからワシントンへ
行ってゲーツ国防長官とさらに詰めの協議を行う」と述べ、ワシントンで25日に
ゲーツ国防長官と会談し、最終的な調整を行うことを明らかにしました。
また、北澤大臣は「北朝鮮の脅威と中国の軍事力が増しているなか、沖縄の
地政学的な位置はきわめて重要だ。鳩山総理大臣も、沖縄に集中している
基地をなんとか県外、国外に出そうと興味を示したが、現在の日本を取り巻く
安全保障環境のなかでは、沖縄に基地を残すという道をとらざるをえない」
と述べました。NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100523/t10014627341000.html