口蹄疫で自民が赤松・民主党を追及、全額補償法案も提出へ
自民党は20日、宮崎県での家畜伝染病「 口蹄疫 ( こうていえき ) 」の問題で、
政府の初動の遅れが被害拡大の原因だとして赤松農相の責任を追及すると
ともに、家畜を殺処分した農家の損失を国が全額補償する緊急措置法案を
来週中に国会に提出する方針を決めた。
公明党などとの共同提出も検討している。
衆院本会議では、宮崎2区選出の江藤拓氏(自民)が、農相の大型連休中の
中南米出張や、この問題での宮崎入りが今月10日になったことを批判。
そのうえで、「初動が遅れた原因の一つに、行き過ぎた政治主導が
あったのではないか」と、専門知識を持つ官僚が動きにくい状況があったとの
見方を示した。
衆院決算行政監視委員会の分科会では阿部俊子氏(同)が「(外国出張から)
帰った方がいいと思わなかったのか」と農相の危機管理意識に疑問を呈した。
農相は同分科会で「(外国出張から)直ちに戻って指揮しないと大混乱になる
なら別だが、そう判断しなかった」と釈明。「職務を全うしていく」とも語り、
被害拡大の責任をとって辞任する必要はないとの立場も強調した。
ただ、与党内からも、社民党の重野幹事長が20日の記者会見で「農水省の
初動対策に不十分さがあったということになれば、責任はとらないといけない」
と述べるなど、農相の責任を問う声があがっている。goo YOL
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20100520-567-OYT1T01024.html