レーザー加工機反射防止用 耐久性高い光学素子開発
ttp://www.kahoku.co.jp/news/2010/04/20100428t32006.htm リコー光学が開発した光学素子
ttp://www.kahoku.co.jp/img/news/2010/20100427021jd.jpg リコー光学(岩手県花巻市)は、従来品の100倍以上に耐久性を高めた反射防止用の光学素子を開発し、産業用レーザー加工機向けなどに
製品化した。同社は「新製品を使うことでより出力の高いレーザー加工機の製造が可能になる」と話している。
新しい光学素子は石英基板に直接、超微細な凹凸を形成することで、反射光を低減させる仕組み。従来品は基板に薄膜を付着させて反射を
低減していたが、高出力レーザーでは性能が劣化する課題があった。
新素子は、独自技術を活用して基板に直接加工するため、劣化を避けることができる。薄膜を使わないことから、266〜1200ナノ
(ナノは10億分の1)と広い波長帯域の光を透過させることも可能になった。
レーザー加工機は、光源から放った光を繰り返し波長変換してより強いエネルギーの光に変え、加熱や溶融、除去を行う工作機械。
反射防止用の素子は、波長変換素子を通った光の反射を抑え、変換素子の劣化を防ぐため使われる。
同社は12日からサンプル出荷を開始。年間約1000個の生産を見込む。