沖縄を訪れている北澤防衛大臣は25日夜、沖縄県の仲井真知事と会談し、
アメリカ軍普天間基地の移設問題をめぐって、政府が、基地機能の半分以上は
県外に移したいとして進めている検討の状況を説明し、理解を求めたものと
みられます。
北澤防衛大臣は、25日と26日の2日間の日程で沖縄を訪れており、25日夜、
那覇市内のホテルで仲井真知事とおよそ2時間にわたって会談しました。
普天間基地の移設問題をめぐって、これまでの政府内の調整では、
▽名護市のキャンプシュワブの陸上部分に500メートル程度の短い滑走路を
造る案、
▽うるま市のアメリカ軍基地・ホワイトビーチの沖合を埋め立てる案、これに
あわせて、
▽鹿児島県の徳之島に訓練や部隊の一部を移すなど、九州南部の離島や
九州にある自衛隊の施設に基地機能を分散させる案が検討されています。
そして、政府は、沖縄の負担軽減と普天間基地の危険性の除去を図るため、
基地機能の半分以上は沖縄県外に移したいとしており、北澤大臣は、
25日夜の会談で、仲井真知事に対して、こうした政府の検討状況を説明し、
理解を求めたものとみられます。これに対し、仲井真知事は「キャンプシュワブ
陸上案も、ホワイトビーチ沖合の埋め立て案も受け入れるのは無理だ」と
述べ、沖縄県内への移設は難しいという認識を伝えたということです。
NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/t10013434471000.html#