地下銀行の100億円運搬、韓国人女3人逮捕
埼玉県川口市内の韓国食材店に開設された地下銀行の100億円以上の現金が、日韓を
行き来して物品を運ぶ「ポッタリ」と呼ばれる韓国人の女らによって持ち出されていた疑いの
強いことが、捜査関係者への取材で分かった。
埼玉県警は24日、食材店経営者とポッタリのリーダー格ら韓国籍の女3人を銀行法違反
(無許可営業)容疑で逮捕し、多数のポッタリが関与したとみて実態解明を進めている。
地下銀行の現金運び役としてポッタリが摘発されたのは初めて。
捜査関係者らによると、逮捕されたのは、韓国食材店経営の韓寅子(51)(川口市)、無職
の金志栄(35)(大阪市中央区)、韓国に住むポッタリの李康礼(66)の3容疑者。24日の
逮捕容疑は、昨年10月に約6万円の送金依頼を受け、相当額のウォンを韓国内で支払い、
無許可で銀行業を行った疑い。今月3日、別の送金容疑で逮捕され、24日午後に再逮捕
された。
韓容疑者は地下銀行の「窓口役」で、送金依頼を受けると韓国側の組織に連絡。韓国側
ではその日のうちにウォンで支払いが決済されたという。顧客は主に、正規のルートでは
送金できない不法滞在者だった。
韓容疑者は一方で、地下銀行で集めた現金を金容疑者に送金。金容疑者は李容疑者
らに日本円の現金を渡し、韓国への運搬を指示していたとみられる。県警が押収した口座
記録などから、2007年秋以降、日本国内の不法滞在韓国人を中心に約3000人分、
100億円余が手渡されていたことが確認されたという。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100325-OYT1T00619.htm http://www.yomiuri.co.jp/photo/20100325-306735-1-L.jpg