国家戦略相:高効率石炭発電も 国際協力銀の融資先で検討
仙谷由人国家戦略担当相は22日、国際協力銀行(JBIC)が融資できる事業に、先進国
での高効率石炭発電や水質処理に関する事業も加える方向で検討を始めた。17日に着手
した新幹線の海外展開を追加する政令改正を終えた後に本格的な調整に入る。仙谷氏は
6月にまとめる新成長戦略の策定を担当しており、日本の技術力を背景にした事業の海外
展開を支援することで、経済成長の基盤を強化する方針だ。
高効率石炭発電は、石炭をガス化してから発電するもので、従来よりも二酸化炭素の
排出を抑制できる。水質処理も環境技術の一つとしてニーズが高く、国家戦略室はいず
れも、環境事業で海外展開する日本企業の後押しにつながると見ている。
仙谷氏はJBIC幹部や外務省の吉良州司政務官らと意見交換。従来の先進国向けの
投資は原子力発電だけだったが、日本企業が優位にある新幹線技術を追加。さらに、
高効率石炭発電、水質処理への融資が有効との判断にいたった。新幹線追加のための
日本政策金融公庫法の施行令を改正した後、早急に残りの2事業の改正にも取りかかる。
3月23日 2時34分
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100323k0000m010112000c.html