川端達夫文部科学相(衆院滋賀1区)の政治団体「達友会」が
設立翌年から22年間にわたり、川端氏の出身母体「東レ労働組合」
の幹部や公設秘書らの自宅を「主たる事務所の所在地」として届け出て、
政治資金収支報告書に計約6672万円の事務所経費を計上して
いたことがわかった。
事務所経費以外で、2005年以降の4年間の政治活動費も、
具体的な使途を明かさずにすむ1件5万円未満の「小口支出」が
約8割を占めるなど、不透明さが際立っている。同会は近く、解散
届を提出するとしている。
川端事務所によると、達友会は川端氏の政治活動を支援するため
東京で活動している団体で、1986年11月に設立。東レ労組の歴代
東京支部長らが代表を務め、会計責任者も、川端氏の公設秘書や
私設秘書を兼務する労組専従者が就いている。
収支報告書などによると、達友会は87年〜08年の間、通常は家
賃などが該当する事務所費だけで計約3735万円を計上。ほかに
備品・消耗品費計約1935万円、人件費計約1001万円を支出、
事務所経費は多い年で計約467万円(01年)に上る。YOL
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100111-OYT1T01071.htm