新生児の誘拐が倍増 インドネシアの都市部、売買組織か 1月15日16時34分
インドネシアの都市部で医療施設から新生児が誘拐される事件が相次いでいる。昨年の
発生件数は前年の倍以上に増加。プロ集団の犯罪組織が新生児を国内外に売り飛ばして
いるとみて、政府は警戒を強めている。
地元報道によると、首都ジャカルタ西部の保健施設で9日夜、中年の女が、生後間もない
男児を抱いて連れ出し、外で待っていた男とオートバイで逃走した。マスクをして看護師に
扮し、「予防接種をするから」と母親をだましたという。
人権団体「子供保護委員会」によると、新生児が病院や保健所から誘拐される事件は数年
前から目立ち、2008年の12件から09年に26件に増加。大半は複数の男女の犯行で、
身代金の要求や捜査の手がかりになる痕跡もなく、国内外の富裕層に売られている可能性
がある。同国の保健施設では、制服を着ないスタッフが多く、出入りのチェックも厳しくない
ため、保健省は警備強化の徹底に乗り出した。
http://www.asahi.com/international/update/0115/TKY201001140486.html