9日に行われた台湾の議会、立法院の補欠選挙の結果、いずれの
選挙区でも勝利した野党・民進党が総統を罷免する議案を提出できる
議席に達し、次の総統選挙で再選を目指す馬英九総統の求心力の
低下は避けられない状況です。
台湾では9日、立法院の3つの選挙区で補欠選挙が行われ、去年
甚大な被害をもたらした台風への対応などをめぐって、政権を批判した
野党・民進党がいずれの選挙区でも勝利し、与党・国民党は持っていた
3つの議席を失いました。この結果、民進党は、総統の罷免や憲法修
正の議案を提出できる全議席の4分の1を上回りました。国民党は、
先月の統一地方選挙で民進党にほぼ同じ得票率に迫られるなど、
苦戦したのに続いて、今回の補欠選挙では3選挙区すべてで敗北した
ことで、馬総統の党内での求心力の低下は避けられない状況です。
民進党は今後、馬政権が進める中国との関係強化の政策についても
批判を強めていくものとみられます。NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/k10014895041000.html