小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる問題で、
登記する直前の05年、同会が小沢氏関連の2つの政治団体から受けたとしている
計2億8000万円の寄付が架空だった疑いのあることが8日、関係者への取材で
分かった。
05年当時、陸山会の事務担当だった元私設秘書が東京地検特捜部の任意聴取に
対し、同様の供述をしているという。陸山会は04年に購入する際、手持ち資金では足りず、
小沢氏から簿外で提供された4億円以上の資金を充てたことが既に判明している。
購入費は04年ではなく、05年の政治資金収支報告書に記載されていることから、
特捜部は、政治団体からの寄付金も取り込んで購入したかのように装ったとみている。
関係者によると、陸山会は小沢氏からの資金提供を受けて04年10月29日、
約3億4000万円で東京都世田谷区の土地を購入。不動産業者の了解を得て、
05年1月7日に購入したとする移転登記をしていた。
05年収支報告書によると、登記直前の05年1月5日、小沢氏が代表の「民主党
岩手県第4区総支部」が1億3000万円、公設第1秘書大久保隆規被告(48=公判中)が
代表の「小沢一郎政経研究会」が1億5000万円を寄付している。
小沢氏事務所は、土地購入費について「4億円の定期預金を担保に小沢氏名義で
金融機関から借りた4億円を充てた」と説明している。しかし、元私設秘書の前任だった
石川知裕衆院議員(36=北海道11区)は特捜部に「資金が足りず、先生からの貸付金を
購入に充てた」と供述している。(共同)
[2010年1月9日1時14分]
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20100109-583957.html